「生きる」と決めた日々。feat.USM

Fall Term Comes at Southern Miss. I Guess I Am Japanese.

【OneListenOneSoul#2】ここがヘンだよ日本スポ―ツーShuichi Satoさん【中編】

time 2017/04/11

【OneListenOneSoul#2】ここがヘンだよ日本スポ―ツーShuichi Satoさん【中編】

 

どうも、スミカ(Rick)です。

 

さて、今回の
OneListenOneSoul第2回では
ルイジアナ大学に勤められている
トレーナーおよび運動生理学助教授の
Shuichi Satoさんに
お話を伺っています。

↓↓前回の記事はこちら↓↓
【OneListenOneSoul#2】スポーツの「プロアマの境界線」を考える—Shuichi Satoさん【前編】

今回の中編の記事では、
アメリカスポーツとの比較に見る
日本スポーツの歪み問題点
2020年のオリンピックに向けても
変えていかなければならない
ポイントを指摘していただきました。

それでは、中編をどうぞ。

 

 

アメリカスポーツの
「ビジネス思考」を見て。

――アメリカだと、
いわゆる「精神論」は
どこまで浸透しているか。

  もちろん(アメリカにも)あるけど、それは個人次第かな。(というのも)こっちの場合は、試合数が多いんだよね。日本も高校生でトーナメントとかあるけど、アメリカはレギュラーのシーズンが圧倒的に長くて。例えば野球にしても、日本で甲子園行くときは最後までトーナメントだけど、こっちはまず普通にリーグ戦があって、そこからようやくプレーオフ(優勝決定戦)が始まる。高校生でも、公式戦で30試合以上がある。最初こそ「なんでこんなにも悔しがらないいんだ」とか思ってたけど、一回一回くよくよしていられない。いちいち悔しがってたら、次の試合に向かえないことに気付いた。メジャー(MLB)だって試合が160(日本のNPBは140ほど)あって、そこからまたプレーオフで増えるじゃない。それに加えて、日本とは違った時差も含む長距離移動・ナイターゲームの翌日にデーゲームとかが普通にある。そう考えた時に、「いつまでも悔しがっていられない」というのは良くも悪くも(アメリカの)文化だな、と思っている。

――サバサバとした、
どちらかと言えば
プロやビジネスとしての考え方。

  もちろん高校生とかのプロレベルじゃなくても(アマチュア)、もちろん反省するところは反省するけど、いつまでも引きずったりくよくよしたり、というのはないね。良く言えば「ハッピーな人たち」だなとは思うけどね笑。

――もちろん日本にもアメリカにも
互いの良い部分はあるが、
今は日本がアメリカを見習って
ノウハウを吸収しようとしている。

  アメリカを「良い成功例」として見習おうとしているよね。今は、鈴木大地(元水泳選手で、’88年ソウル五輪の金メダリスト。現在では日本のスポーツ庁長官・東京オリンピック協会理事)がスポーツ推進で一生懸命やっているんでしょ。どこまで変えられるかは分からないけど、アマチュアスポーツの振興も含めて(ボランティアとして)人を犠牲にするんじゃなくて、皆のお金をうまく活用して施設を増長したりエンターテイメントとしての質をあげたり、「来て良かったね」という経験を(目指してほしい)。そういう意味では、例えば…高野連(日本高校野球連盟)とかどうしてるのか、とは思うよね。

――アレ(高野連)は
何ともグレーな部分ですが。

  お金は間違いなく入ってるでしょ。甲子園とかもNHKから放映料貰っているのか分からないけど、少なくとも僕は「甲子園でどれだけの収支が動いているか(という報告書の類)」っていうのを(公衆に挙げられているのを)見たことがないよ。あれだけ盛り上がってるけど、じゃあ出場した・優勝した高校とか地域にお金は落ちてるの、と。アメリカは分配金という形でちゃんと地元に落とす(地元に還元する)し、地域のスポーツ振興や学校の奨学金・選手の育成がちゃんと整備されているよね。だからこそ高校ですらアスレティックトレーナーが帯同していて、予算の面も含めて分けられている。

  コンセッション(スポーツ施設の売店)にしても、安く仕入れてきて付加価値(プレミアム)を付けたものを観客はちゃんと買うし。普段は50セントで買えるドリンクが1ドルで売られてても、「半分はチームへのため(寄付)」として…まあ単純に暑いから飲んでるんだけどさ笑。でも、そこで「なんでここで1ドルなんだ」とか「ビール一杯4ドルもする」とか、そういう文句を言う人は(アメリカには)居ないじゃない。それについては暗黙の了解があって、向こう(学校側)が色々と苦労してスポーツを見せてくれているからという事で、その「対価」として少し高いけど文句ナシで払っている。日本もそうしていいんじゃない、と思う所はあるけどね。

 

「サービスはタダじゃない」。

――規模そのものもそうだが、
まずは「意識」そのものの問題。

  あともう一つあるのが、これは前から僕は言っているんだけど、日本は「サービス」っていう英単語を間違えて訳してるんだよね。

サービス[service]

  1. 人のために力を尽くすこと。奉仕。
  2. 商売で、客をもてなすこと。また、顧客のためになされる種々の奉仕。
  3. 商売で、値引きしたり、おまけをつけたりすること。
  4. 運輸・通信・商業など、物質的財貨を生産する過程以外で機能する労働。用役。役務。

(出典:デジタル大辞泉 2012年4月発行)

  サービスはタダじゃないんだよね。ボランティアじゃない。サービス、というのは(支払った)お金に対しての対価・お客さんが満足するように仕事をすることを「サービス」というのに対して、日本では「サービスしときますわ」=「(タダで)オマケ付けときますわ」「(無料で)やっときますわ」というのは明らかに感覚的に間違っている所はあるよね。さっきのアマチュアスポーツの話で言うと、「アマチュアは基本的にタダでやるもんだ」、大会運営にしても「交通費とかはギリギリは出すけど、それ以外は人のお金は『出せません』」って言って、必要以上に安くしている部分は間違いなくあると思う。

――『出せません』という名なの、
『出しません』。

  だけどどこかでお金は流れていて、搾取している人もいると思うよ。もっとちゃんとした専門家の管理下(に代えた上)で、顧客に満足してもらえるようなものを提供する代わりにキチンとお金くださいね、と言えば普通の人は理解してちゃんと払うわけだし。そういうのはビジネスに精通していてちゃんとした感覚がある人が、対顧客満足度も含めて今後の日本が考えていくべきことなんじゃないかな。

――「商売」に対する意識の差。

  これはお金に関することで、(サービスの提供・享受は)あくまでも対価なのであって、その代わりサービスには(お金を)支払うべきだから。それ(スポーツ)に対する満足・お金を払っても「来て良かったね」「見て良かったね」…その辺に対する(支払いはあるべき)。言い方は悪いけど、まだまだ日本は殿様商売。ようやくパリーグ(日本プロ野球のリーグの一つ)の球団が、例えばスタジアムに遊園地であるとか、子供を預けられる場所であるとか、本当に最近は作られてきたけど昔は(そういうものは)無かったし。

  その割には(日本で商売する側の)態度は横柄だし。小さい頃は僕も野球の試合に結構行ってたけど、サインなんか一度ももらったことがない。でもこっち(アメリカ)じゃすぐもらえるからね。その辺の選手のファンサービスも違うじゃない。結構日本だと仏頂面で、もちろん場所はわきまえないといけないけど、「ファンサービスへの意識」、という点ではやっぱアメリカの方が高いよね。

  例えば…川崎(川崎宗則選手。先日、MLBからNPB・福岡ソフトバンクホークスに復帰した)。日本に戻ってきたけど、やっぱり彼の意識って日本では非難される部分もあるんだろうけど、アメリカでこれだけ好かれていたっていうのは、(アメリカで学んできた)彼のエンターテイメント性があったからこそだと思うんだけど。今は、ホークスの二軍にも結構(川崎選手を目当てに)人が入っているんでしょ。という事は、必ずしも一軍じゃなくても、短期間でも「彼を見に来ている人」があれだけいるということ。ああいう(意識・姿勢)のはやっぱりちゃんと考えないとダメだよね。

――スポーツを商売として見せる側と顧客、
双方意識を改めないといけない。

  その辺はビジネス。お金に対するサービス=もらえるもの・経験できるものが(顧客にとって)納得出来るものであれば、それを演出するのは経営側の方だし、それに対して応えるのは選手だと思うし。そういう風にやるべきだと思うよ。日本風とアメリカ風、
どちらかに振り切るのではなくバランスの話。バランス。以前は、日本はとにかく殿様商売すぎたんじゃない。

 

 

さて、中編は以上となります。
日本における
ビジネスとしてのスポーツには
この様な課題も見えているのですね。

次回は、いよいよインタビュー後編
本企画の核心でもある
なぜルイジアナまで来たか?」と
未来のトレーナーの生徒の皆さんへ
貴重なアドバイスをいただきました。
To be continued…

↓↓後編、アップしました。↓↓
【後編】留学の試練と未来への望み

 

スミカ(Rick)
⇒プロフィールはこちら⇐

 

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