Friend:紹介されようが、ご縁があろうが、合わない人は一生合わない。

孤独の留学

特に現在進行形で人間関係に悩んでいる人に、次の言葉をプレゼントしたい。

それは合わない人とは、どうあがいても合わないということだ。

これを知っているか否かでは、人間関係における気軽さの桁が違う。

もし知っている人なら、合わない人はもう最後まで合わないのだから諦めて

最初から自分と合う人とだけ関わりあうことができるのだ。

知っていない人なら、合わない人に一生懸命合わせようと疲労困憊して

結局合わずに衝突するから精神がすり減らされていくのだ。

そして、人というのは変わらない生き物だ。

今日嫌だったヤツが、明日になったら嫌でなくなることはない。

それどころか、今日嫌だったヤツは明日になったらもっと嫌なヤツになっている。

それが人間というものである。

つまり、あなたが「この人とは合わないな」と感じたら

その人とはもう今後一生合わない可能性が極めて高い。

ごく稀に逆転ホームランもあるが、確率が低すぎる。

であれば一度「合わない」と感じたら気持ち良く別れるのが良い人間関係を築くコツである。

どうして私がこういうことを強調しているかと言えば、

私が見てきた限り留学生の最低9割は「別れる」のが苦手だからだ。

「これも何かのご縁」という言葉に惑わされて、

明らかに考え方が合わない人ともダラダラと交流し続けていた。

合わない外国人相手に面と向かって「see you」と言えず、

なんとなく貴重な時間を垂れ流しにしている留学生があまりにも多かったのだ。

ここで私は「全ての人間関係を今すぐ遮断しろ」と言っているのではない。

合わない人間と2回会うなということを言っているのだ。

1回会うのはしょうがない。

留学生である以上、強制的に人が寄ってくるのは宿命であるという話はした。

だがその時にあなたに決心してもらいたいのは、

「この人は合わないな」という人と次に会う約束をしないことなのだ。

放っておくと「じゃあ次は…」という話になってしまうが、そこを

「今は少し勉強に集中したくて」

「宿題で忙しくて時間がない」

等々、適当な言い訳をして逃げることだ。

どうせ一度限りの言い訳なのだから、理由の中身などどうでもいい。

とにかく2回会わないというのが大事なのだ。

2回も会ってしまうと向こうは少なくとも「知り合い」として認識してくるから、

ぶった斬るのが面倒になってくる。

「ちょっと忙しくて」

と返信をしても、

「じゃあ、いつなら大丈夫なの?」

「勉強付き合うよ」

等々つきまとってくるから面倒なことこの上ない。

だが最初の1回でさわやかにお別れすれば、向こうもそれ以上執着しない。

「この人とはご縁がなかったんだな」で終わるからだ。

私も、海外留学の一メリットとして

「色々な人と出会って自分の価値観を広げること」

というのがあることは認めよう。

だが価値観を広げるためなら、1度会えばそれで十分である。

「こういう人がいた」というだけで十分良い経験ではないか。

「海外留学だからいろんな人と交流しなきゃ」という謎の使命感のもとに

合わない人と合わせようとし続けてストレスをためるのは、もうやめにしよう。

 

…筆者、透佳(スミカ)

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