Lifestyle:孤独になると、無性に本が読みたくなる。

孤独の留学

孤独になると時間が増える。

ではその増えた時間を、何に使いたくなるのか。

それが読書なのだ。

読書というのはいわば本の著者との対話だ。

すぐ周りにいていつでも群れられるような人たちと群れるのではなく、

本を書くようなレベルの成功者と一対一で対話できるのが読書なのだ。

孤独になると「誰かと話したいな…」という欲が出てくるのは私も認めよう。

それを実際に集まって話すことによって満たすのではなく、

読書を通じてその擬似体験をすることで満たすのだ。

これだけは断言してもいいが、

あなたが自分の好きな本に没頭している間は寂しさなど微塵も感じない。

それどころか本1冊を数時間かけて読み終えたとして

「え!?もうこんなに時間がたってしまったの」

と我を忘れて熱中できてしまうほどだ。

ついでにその本に載っている情報や知識に触れることができる。

そして海外留学は、日本の大学ほどではないがそこそこ暇だ。

宿題を提出日の前日の夜にまとめてドバッとやらずに

毎日コツコツとやるようにすれば、毎日それなりの時間が生まれる。

授業も週5でみっちり入るわけではないからだ。

そこで毎日少しずつ本を読む余裕が生まれるというわけだ。

近年はAmazonはじめネットショッピングの進歩により

日本語で書かれた本を海外の現地に取り寄せることもできるようになったし、

それなりに日本人が多い都市であれは日本語の本を扱っている本屋もある。

(別に普段からペーパーバックが読みたい人はそうすればいいが、

個人的には普段学校の宿題として英文に忙殺されているからたまには日本語が読みたいという気持ちがある)

現地で読む本は全て手荷物やスーツケースに入れて持ち込まなければならなかった時代と比べると

現地調達が可能な現在は随分と便利になったものだ。

かく言う私もミシシッピに渡ってから、日本語の本を集めるのにハマってしまった。

その辺に置いておくには収集がつかない量になってきたから

慌てて近所のスーパーに出向いて小さな本棚を買ってきたほどだ。

(「本」棚がデフォルトで設置されている学生寮はほぼないから自腹)

勉強机の上、本棚の中、ベッドの隣と部屋中に本をばら撒いておいて

ふと読みたくなったらいつでもすぐに本が読めるようにしていた。

おかげさまで卒業して帰国してくる際の荷造りには一苦労したが、

ミシシッピでの読書体験は今の私のライターとしての活動の原点になっている。

さて、こういう話をすると決まって

「本を読みたいのですが、何の本を読めばいいのか分かりません!」

という人が登場する。

私もかつてはそうだったから、そういう人の気持ちもよく分かる。

「好きな本を読め」と言われても、何が好きなのかもよく分からない。

そういう留学生には、ここでは『リンガメタリカ』をおすすめしてみたい。

一言で言えば「英語教材の皮を被った教養書」であり、

11章・50の文章で難関大入試レベルの単語・熟語・長文読解の力と

幅広いテーマについての教養が身に付くベスト&ロングセラーだ。

現役高校生で使っている人がいたら相当ツワモノである。

「趣味で読むのに英文なんて読みたくない」という人は、日本語訳だけ読めばいい。

それだけで相当な教養が身に付く。

あとは興味が湧いてきた時にちょっと英文を読むぐらいでいいのだ。

もちろん小説が好きな人は小説を読めばいいし

ビジネス本が好きな人はビジネス本を読めばいいのだが、

そういう好みがない人への一候補として挙げさせてもらった。

ついでに、この教材の英文が難なく読めるレベルであれば

留学先で読む教科書や論文・文献がウソのように読みやすくなる。

 

…筆者、透佳(スミカ)

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