「学習方法の『楽しい』と『効果が出る』」experienced。

ノンフィクション – experienced

実は乙のもとにこんな質問が届いていた。

「あの記事って矛盾してません?
楽しくてしかも効果が出る学習法はたくさんありますよ。
AorBの発想は不幸になるって書いてるのは乙さん自身じゃないですか」

送り主・甲に対し
乙はやり取りでこんな回答を差し上げた。

「こう考えてみましょう。
『楽しい』と『効果が出る』は、究極同じことです」

「と、言いますと?」

「まず、『楽しい』からいきましょう。
今回は英語学習の話ですけど、
『楽しい!』って思える学習ってどんな学習ですか?」

「えっと…それは、
例えば実際に外国人と会話できた!とか
そういう楽しい体験ですかね」

「そうですね。
基本的に、学習それ自体が楽しいというよりは
『それによって得られる成果や体験が楽しい』
というわけですよね」

「ほう…」

これだけ綴ってきた乙のブログにも
今のところあまり見られない言い回しに、
甲はゆっくりとうなずいている。

「では逆に、
英語学習における『効果』って何ですか?」

「効果…それは、
実際に単語や文法を覚えた!とか、
話せるようになった、とかの成果…あっ!」

ここまで誘導すれば流石に誰でも気づくようだ。

「そうです。
『楽しい』も『結果が出る』も根っこは同じで、
『それが未来への希望に繋がっている』のであれば
どちらも正しくて、どちらも同じなんですよ」

「なるほど…
と、いうことは…」

甲が一つ気づいた質問を投げかける。

「効果がない学習は当然としても、
楽しくない学習法もダメだってことですか?」

「プロセスそれ自体を楽しむ、というのなら別ですが
合理的に考えるとダメですね」

「それはどうしてでしょうか?」

「だって、楽しくないんですよね?
勉強でもスポーツでも趣味でもなんでも同じで、
楽しくもないことを自分の意思で続ける気になれない。
成果云々の前に、つまらなくてやめちゃうんですね」

「仰る通りですね」

あの記事では書かなかった視点を一つ。

「楽しさだけを追い求める」のも決して悪くはない。
だが、「楽しい」と「ラク」は区別することだ。

 

…筆者、スミカ(Rick)

「学習方法の『楽しい』と『効果が出る』。」

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