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2019年5月に執筆した
筆者・スミカ(Rick)の学士卒業論文
"EBL, English as a Bilingual Language,
the Most Effective and Efficient Way to Study English"
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「事実と意見」experienced。

ノンフィクション – experienced

アメリカ留学2年目。

異国の地での生活・
そして英語という言語にも慣れてきた乙は、
提出用にとあるエッセイを書いていた。

そのクラスの講師・甲の授業は
とても成績の評定が厳しいことで評判で、
後から聞いた話では
クラスの半分以上がC評定(70点)以下だった。

甲は毎週、
何十ページもの範囲の教科書を読んで
その感想文(reflection paper)を
きっちり理論付けた状態で提出する…という課題を設定していた。

その教科書のテーマは日本文化だった。

「まあ自分が日本人だしいけるか」と思った乙は、
下調べや裏付けの調査は最低限に抑え
自らの過去の経験を最大限に活かしながら
今回も感想文数ページの執筆に明け暮れていた。

週明けの月曜日に
ホッチキスで留めたペーパーを提出し、
同じ週の木曜日あたりに返却された。

甲が添削して
乙に返されたペーパーにはこう書かれていた。

「Don’t put your opinion, but just facts.」
(意見を書くな。事実を書け)

これはどういうことか、と
その部分に低評価をつけられたペーパーを片手に
乙は甲のオフィスアワーに向かった。
(オフィスアワー:教授と直接話せる時間のこと)

甲は一対一の部屋でこう乙を諭した。

『あのね、あなたの意見には根拠がないの。
ただ、「これはこうだ!」「これはこうだけど…」って
それはもう最初から正しいっていう前提で話が進んでいる。
でも、そのペーパーを読む人が日本人とは限らないでしょ?
ましてや、あなたと同じ経験をしてきたわけでもない。
そうである以上、
「どうしてそうなるのか」っていう理論付けや証拠の提示は
常に行わなくちゃいけない』

乙は必死で甲の英語を聴き取っていた。

少なくとも大学という場所において、根拠なき意見は妄想なのよ

自分は正直留学生としてそこそこやれている…
と思っていた乙の心を激しく打った。

『意見・提案には他の人を納得させる根拠がないといけない。
そうしないと、書いている本人しか納得しないでしょ?
ペーパー・文章を書く以上は人を動かさないと駄目。
それには根拠が必要なの』

甲の目は鋭くも、確かに優しかった。

それ以降、乙は自分の書く文書について
「これはなぜか?」
「どうしてこうなるのか?」
と一つ一つ理詰めをして考えていくことになる。

それは、乙が同時期に始めた
留学生向けのチューター業務における
指導方針・哲学にも強く反映されている。

 

…筆者、スミカ(Rick)

「事実と意見。」

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