『キャリアフォーラムではリクルートスーツ着用が基本です。
黒、紺、グレーなどビジネスに相応しいスーツでお越しください。
ジーンズ、Tシャツなどのカジュアルな服装はご遠慮下さい。
女性はスカートスーツでもパンツスーツでもOKです。
アクセサリーやヘアスタイルは落ち着いた感じで、
清潔感を出すことを心がけてください。』『当日はスーツ等の面接に相応しい服装でご来場ください。
ジーンズやTシャツ、スニーカーなどの
カジュアルな服装でご来場の場合、
参加をご遠慮いただく場合がございます。』
以上、
ボスキャリ公式サイト(CFN)からの引用です。
もちろん、
こんな建前を並べるために
この記事を書いているのではありません。
これからボスキャリ2018に参戦する身として、
「で、実際どんな服装をするべきなの?」と
ここ三千年くらいずっと考えています。
「ボストンど真ん中で行われる
90%純ジャパ学生vs90%日本企業」という手前、
実質日本国内での就活イベントと化しているボスキャリ。
その為、現状として
「日本の就活生のように上下黒のリクルートスーツを着て、
女子は髪をまとめる」という伝統的風習が
そのままボストンでも行われています。
・・・ゑ?
まるで意味が分からんぞ!
何が悲しくて、海外留学をしてまで
ボストンでリクルートスーツ(笑)なんか
わざわざ着ないとアカンのや!
…という訳で今回の記事は、
ボスキャリ2018直前なのに
着ていく服装を迷っている人に向けて
こんな提言を行いましょう。
まだリクルートスーツなんか着てるの?
ボスキャリ就活生の服装よ、自由たれ!
そのスーツ、「着させられて」いないか?
ボスキャリのルール上、就活生の服装は
『黒、紺、グレーなどビジネスに相応しいスーツ』
と定義されています。
「黒のリクスー」とは一言も言っていません。
では、現状なぜ
大半のボスキャリ就活生が
黒のリクスーを着ているかといえば。
他ならぬ集団圧力です。
- 皆着ているから…
- 無難だから…
- これなら間違いないから…
ここで筆者は、
リクスーが好きな人に
「リクスーなんて着なくていい」とは言っていません。
リクスーが好きな人は
喜んでリクスーを着ればいいのです。
グレーや紺が好きな人は
喜んでトライすればいいのです。
チラッとストライプが好きな人は
喜んで着てみればいいのです。
早い話、
ルールの中で自由に・好きにすればいいのです。
あくまでもルールに則った上で、
小さじ一杯の個性が染み出すくらいであれば
それは立派な「違い」になってくれます。
ほんの少しの違いで
大きな差をつけることが出来るなら、
トライする価値は大いにあります。
リクスー大好き就活生は、
これまで通りリクスーを着ればいいでしょう。
いや、どうか
そのままでいていただきたいです。
一つ注意点として、その中でも
「原則・絶対スーツ着用」という業界は存在します。
- コンサルティング
- 金融
- 保険
例としてこれらの業界は
ビシッと一流のスーツを着こなすこと
それ自体が仕事ですから、納得です。
こういった業界を除き、
「スーツの色が明るい!けしからん!」
「ジャケットなんて!とんでもない!」と
言われるということは
その人事・会社がいつまでも昭和脳だということですから
さっさと見限っていいです。
変化することを拒んだ会社は滅びます。
これは初公開ですが、
筆者は自身のこれまでの就活において
これらの業界を除いては
実際にリクルートスーツなど着ていません。
ルールに則った上での服装にも拘わらず
「ダメだ」と判断するということは、
その程度の器の企業だということが判別できる
一種のフィルターの役割を果たしてくれるからです。
「なぜYOUはボスキャリに」を考える。
少し考えてみれば分かります。
何も考えずにルールに従順に従い
何でも言うことをホイホイ聞いて動いてくれる
奴隷の数が欲しいのであれば、
わざわざ大枚はたいて
ボスキャリなど出展している場合ではありません。
現状、ボスキャリにおいて
リクスーを着る生徒の51%以上がこの「兵隊」です。
確かに、そういった駒も
会社を動かすのには必要です。
ですが、そういった人材は
日本国内にゴロゴロ転がっていますから
そちらを参照した方が格段にラクです。
そして
「海外進出するための戦力がほしい」
という特殊な場合を除けば、
それを留学生に求めるのは極めてダサいです。
留学なんてする物好きな時点で、
こういった「典型的日本人学生」のレールからは
とっくのとうに脱落しているからです。
何も考えずに既存のルールに従い
コメツキバッタの如く命令に従う学生なら、
留学なんて決断出来るわけがありません。
「いや、私がそんなにすごいわけ…」
「たいした理由じゃないですよ…」
と謙遜してもらうのは大いに結構ですが、
現に正規長期留学しているという事実は
あなたの想像以上にスゴイのです。
では、なぜ数多くの企業は
わざわざボストンに来てまで
留学生を欲しがるのか。
「ボスキャリ採用生と国内採用生徒で
入社後に特に区別はしていません」と言った
なんで今年ボスキャリ来るんだろう…という
ビックリ企業も一次情報として知っていますが、
こういった企業は一旦除いて考えましょう。
留学生の方が魅力的だから、と
一言でまとめるのは簡単ですが
ここではもう一歩先を考えます。
海外留学によって身につく力。
- 自立・自律(バイタリティ)
- 困難に立ち向かう力・解決力
- 日本では勉強出来ない分野における専門力
挙げていけばキリがありませんが、
ぬくぬく培養されて育った日本国内の大学生には
ない・ほぼない部分を求めているに他なりません。
それらの特徴が
目に見える形で表れているのが
「ちょっと違う服装」なのです。
もう少し正確にいえば、
ここはアメリカなのでアメリカ式のリクスーを着ます、
と言える人は潔いしカッコいいです。
仮に日本式リクスーを着ている場合、
「どうしてリクスーを着ているのですか?」と
わざわざ尋ねられる確率はほぼゼロです。
ですが、ほんのちょっとスパイスで
「どうしてその服を選んだのですか?」と
聞かれる確率は格段に上がります。
就活で大切なのは、
いかに優秀かというのももちろんですが
一番はいかに覚えられるかです。
覚えられないというのは、
この世に存在しなかったのと同じです。
どうせ覚えられないなら、
嫌われてでも覚えられておくことです。
「お前…あの時のアイツか!」という人は
1%は拾われる可能性がありますが、
記憶に残らない人は100人いたら100人落ちます。
その手段として、
服装にちょっと拘ってみるのも悪くありません。
でも、「奇抜な服装」は即アウト。
さて、ここで「自由」というと
すぐに「じゃあなんでも着ていいんだ」と
明後日の方向に走り出すハリキリ☆ボーイが出てきます。
ですが、
もちろんアウトな服装はあります。
基準は一つです。
奇抜な服装です。
先に結論から言いますが、
奇抜な服を着ている人は仕事が出来ません。
業界・業種に関わらず、
奇抜な服を着るのは所謂「業界人」です。
なぜ業界人ぶるかといえば、
仕事が出来ないのが分かっていますから
服装で必死に見栄をはって威嚇しているからです。
そんな弱者はほっといて差し上げましょう。
では一流のエグゼクティブが
どんな服装をしていると言えば、
決して奇抜なチョイスはしていません。
むしろ逆です。
地味なのです。
一見目立たないのですが、
質でありスタイルであり雰囲気であり
見る人が見ればちゃんと分かります。
では現状のリクルートスーツが
地味かといえば、実はそうでもありません。
「ボスキャリの全体図・俯瞰図」や写真を
一度でも見たことのある人はお分かりでしょうが、
共通の宗教に属しているようで
グループ全体としてはかなり悪目立ちします。
ここでは、
宗教が悪いという話をしているのではありません。
自分から信仰している訳でもないのに、
周りになんとなく合わせてしまい
かつそれを何とも思わない感性が怖いのです。
それならば、
一回群れから抜け出してみて
「地味だけどちょっとオシャレ」を
追求してみるのも悪くありません。
だが、大事なのは中身だと分かっていても
どうしても第一印象で「目立ちたい」
という人はいるでしょう。
筆者もその気持ちは痛いほど分かります。
そういった人にこそ、靴をオススメします。
靴なら、奇抜さなんてゼロでも
じんわりと放たれるオーラで勝負できます。
出来る人ほど靴を見ていますし、
自らも良い靴を履いています。
良い靴とは高い靴のことです。
高い靴が良い靴とは限りませんが、
良い靴はやはり高いです。
究極はジョンロブです。
流石にボスキャリまで
ジョンロブを履いてくるツワモノはいないでしょうが、
「ピカピカの靴を履いている」というのは
それだけで印象が大幅に良くなります。
「靴にまでちゃんと神経が届いている人なんだな」
と思ってもらえます。
仮に同じリクスーでも、
足元が輝いている人はカッコいいです。
まとめ
浮くのは嫌ですか?
誰かと違うのは嫌ですか?
発想が逆です。
浮いてしまう部分こそが
あなたの個性であり強みです。
海外留学をよく経験された方なら、
この意味が身に染みてわかるでしょう。
他人は、どうでもいいのです。
大切なのは、あなたです。
それでもあなたは、
ボスキャリでリクルートスーツを着ますか?
ボスキャリ就活生に向けて、
この記事が少しでもヒントになれば
筆者冥利に尽きます。
ではでは、今回はこんなところで。
ここまでお読みいただき、誠にありがとうございました。
ご意見ご質問等あれば、お問い合わせまで。
筆者、透佳(スミカ)
そんなテンションで、リクスーに中指を立てた筆者の
実際のボスキャリの様子(レポート)はこちらから。
【追伸1】
来月ボスキャリももちろん、
「スーツの様なもの」を着ていきます。
リクスーは日本海に捨ててきました。
ウソです。買ってません。
【追伸2】
今夏の東京サマーフォーラムは
「上下濃紺+薄青ポロ」で入れました。
この程度の服装で入場規制は食らいません。
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