Future:孤独になると、出会ってくれる人に感謝できるようになる。

孤独の留学

世の中には出会いを大切にできる人と、出会いを大切にできない人の2種類が存在する。

出会いとは人生を変えるような運命の出会いだけを指すのではない。

日々の生活の中で経験していく全ての出会いを指す。

ある人は今目の前の人が時間を割いてくれることに感謝できるが、

ある人は今目の前の人が時間を割いてくれることに感謝できない。

この違いはどこから生まれるのか。

それがその人が孤独であるかどうかなのだ。

まず、孤独であるということは

人生で何よりも大切なのは時間、とりわけ一人の時間であることを熟知しているということだ。

海外留学で例えるならば日々の宿題・課題をこなすのに大量の時間が要るのはもちろんのこと

課外活動にもある程度まとまった時間が長期間にわたって必要だ。

それらをこなすためには、自分一人だけの時間を確保することが欠かせない。

「群れると一人の時間が消えていく」

という事実はこれまで複数の視点から述べてきたつもりだ。

それだけに、普段孤独に過ごしている人はたまに誰かと集まって話す時は

「この人は人生の中の貴重な時間を割いてくれている」

「一人で勉強でもしたいだろうに」

とその人の状況を察して感謝することができるのだ。

その人が今目の前にいてくれていることに対して感謝できるから、

会っている間は精一杯自分ができるおもてなしをしようと考えることができる。

それに対して、普段から当たり前のように群れている人は一人の時間が中々取れない。

というよりもその発想がない。

群れることが当たり前で、

孤独になることは世界で一番恐ろしいことだと思い込んでいる。

それだけに、人と会って話すときは

「できるだけ長い時間一緒にいたい」

「この人も一人でいると寂しいに違いない」

と早合点してつい会っている時間を引き伸ばそうとしてしまうのだ。

また、私がこれまで経験してきた限りでは

こういう人に限って人の時間を安く見ている。

自分の時間が安いように、人の時間も安いものだと思っている。

「こうして会ってくれるのは当たり前」

「向こうだって会いたいからこうやって会っている」

と会ってくれる側の事情が汲めないどころかふんぞりかえる始末だ。

こうして、その人が目の前にいてくれることに感謝ができないから

当たり前のように遅刻・ドタキャンを繰り返したり

会っている最中に終始スマホを触るようなことが平気でできるのだ。

海外留学にもこういう連中はいるから要注意だ。

「日本人は誘えば断らない」

「日本人は断ることが苦手だから大丈夫」

と考えている外国人は決して少なくないし、こう考えている日本人も同様だ。

このように、孤独な人は孤独な時間の価値を熟知しているから

他の人の孤独な時間も同じように尊重して動くことができる。

逆に、群れている人は孤独な時間の価値が全くわからないから

他の人の孤独な時間を「そんなのあり得ない」と積極的に奪おうとする。

他人を尊重できる人間のもとには、同じく他人を尊重できる人間が集まる。

他人を尊重できない人間のもとには、同じく他人を尊重できない人間が集まる。

どちらの人生を歩みたいかはあなたの自由だ。

 

…筆者、透佳(スミカ)

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