新年度と英語。

塾講師が春期講習の客引きに使う口実として「新年度で学校が始まる前に予習しておいた方が学校が始まってからラクですよ」というものがある。

確かに間違っていないが、2つ抜けている。

①ただ先行するだけではなく先行し続けないと意味がない、②ただ先行するだけではなく復習も複数回しないと定着しない。

【追伸】
①は極端に言えばドラクエみたいなもん。

その時点では破格の攻撃力である武器を手に入れても、

ストーリーを進めていくと段々店売りの武器に攻撃力で追いつかれて

最終的には普通に買える武器の方が強くなってしまう。

これを防ぐ方法は一つ、破格の攻撃力を持つ武器を元手に

より破格の攻撃力を求めることだ。

英語学習で言えば、現時点で先に進んでいるというアドバンデージを利用して

より・もっと先取り学習しようとすることである。

②は先取り学習する塾の弱点(というより盲点)なんだけど、

先取りするのはいいとして後から復習するのをすっぽかしてしまう。

「1回しっかりやったから、あとは学校のテスト前にでも復習すればいい」

というスタンスだ。

だがそれだと1回の習得で即定着する天才以外は全員記憶から抜ける。

定着とは何度も何度も塗り固めるような作業であり、

その完成までには類題を何度も解いて正しい考え方を頭にすり込む努力を要する。

 

…筆者、透佳(スミカ)

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