Jobhunting:他人と戦うヤツは落ちる。自分と戦うヤツが受かる。

孤独の留学

留学生に限らず、大学生が就活をしているとよく

「○○が有名企業の△△に受かったらしい」

「××さんはもう10社以上から内定をもらっているらしい」

という他の同級生の噂話が飛び交う。

そしてお決まりの会話として、

「それに比べて自分は有名企業にまったく引っかからない」

「私なんて未だに一つも内定をもらえていない」

と自分を他者と比べて卑下する会話が繰り広げられる。

確かに他人の様子が気になるのも分からなくはない。

だが、ここで一つ断言しておかねばならないのは

就活において他人と比べることに意味はないということだ。

よく

「あの人は有名企業に内定をもらえて羨ましい」

という人がいるが、

世の中には有名でなくとも業績好調かつ安定した企業などいくらでもある。

そもそも大学生が言う「有名」というのは

コンビニやネットニュース・テレビCMで見かけたことがあるというぐらいだ。

それらの媒体に露出していなくても堅実に続いている老舗企業はこの世にいくらでもある。

よって有名かどうかで他人と比べる意味はない。

また

「あの人は何十社からも内定がもらえて羨ましい」

という人がいるが、

そもそも就活は内定数稼ぎの競争ではない。

その人の身体は一つしかないのだから、入ることになるのはその中で一社だ。

内定の数を取りすぎすと、むしろ断るのが大変になってしまうのだ。

確かに内定数は多い方が選択肢が広がるが、絶対ではない。

あくまでも大切なのは、自分にピッタリあった会社を見つけることであり

まるでゲームのスコアのように取った内定の数を他人と比べることではない。

他人と比べることに意味がないということをお分かりいただけただろうか。

その上で一つ強調しておきたいのは、

就活において他人と比べることは就活生に2通りの悪影響を及ぼす。

まず、比べる対象が自分よりも「出来の良い」就活生である場合

「彼に比べて、自分はなんて魅力がないのだろう…」

「彼女に比べて、私はなんて行動力に欠けているのだろう…」

とその人と比べて劣っている自分に気付く。

こうやって自己肯定感が下がるのである。

就活において自己肯定感が下がって良いことなど何もない。

むしろ自己肯定感が低い人は

「メンタルが弱くて、会社に入ったら色々問題を起こしそうな面倒な人」

として大半の会社から敬遠される傾向にある。

ここで「そういう差別はいけません」という正論は抜きだ。

会社というものは慈善団体ではなく営利団体だからだ。

営利団体である以上、面倒そうな人を敬遠するのは当たり前の話である。

そして、逆に比べる対象が自分よりも「出来の悪い」就活生である場合

「アイツに比べたらオレなんかまだマシだな」

「私はあそこまでは落ちぶれていない」

とその人をダシにして精神の安定を保つようになる。

こうやって油断・慢心が増幅するのである。

就活において油断・慢心があって得することなど何もない。

むしろお腹いっぱいになってこれ以上成長しなくなるから、

気が付いたら自分を置いて成長している周りに競争で負けてご臨終である。

(就活とは競争である。

あなたが内定をもらったということは他の誰かが落ちたということであり、

他の誰かが内定をもらうということはあなたは落ちることになる)

ここから浮かび上がってくることは

他人と比べて、他人と戦っている人は最後は負けて

過去の自分と比べて、自分自身と戦っている人は最後は勝つということだ。

他人と比べなければ、自分だけの正解を見つけることができる。

 

…筆者、透佳(スミカ)

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