どうも、こんにちはスミカ(Rick)です。
フリースタイルのインタビュー企画
「OneListenOneSoul」、第8回。
フロリダ州まで訪問していた今回は
マッサージセラピストとして個人店を持つ
Tamayo Shopeさんにお話を伺っています。
それでは、【後編】をどうぞ。
――この場所(マッサージ店)の名前を広げた方法とは。
私の場合、まずは雑誌で広告を出しました。「Natural Awaking」という雑誌で去年まで広告を掲載していました。小さなスペースなら年で350ドルくらいから載せられますし、フリーペーパーなので見る側の人はお金を払わずに見れます。
そして、もう一つはネットの力ですね。特にクレイグリスト(Craigslist)です。ここにも一定額を払うと広告を載せられます。日本とは違ってクレイグリストを利用する人がアメリカではかなり多いので、ウェブサイトへの誘導もしやすいんですよね。ネットの力は偉大です笑。
私もアメリカに来てから、人に教えてもらいながら色々と手探りでトライしています。ネットの体制を整えるのは特に最初は慣れなくて大変でしたが、そこはあまり深く考えずにまずはやってみています笑。
――今ではネットが随分と便利に。
昔と違って、今は情報を手に入れるのも連絡をするのもネットで安く・速く出来るようになりましたよね。実は、ここ(現在のテナント)を見つけたのもクレイグリストです笑。マウイ島に居た際の家も仕事もクレイグリストですし、ここ(フロリダ州)で免許更新の間にやっていたコックの仕事もそれ経由で見つけました。本当に便利で助かります笑。
――この場所のような
シェアブース(一つの建物の室内に個別の「テナント」が並ぶ形態)が多い。
特に私のような個人ですと中々丸ごとフロアを借りる訳にもいかないので、アメリカだとこの方式が多いですね。もちろん場所にもよりますけど、私はやりやすいです。お手洗いもキレイですし笑。この様な場所は月400~500ドル程で借りられます。
――アメリカでの「ネット通販」の便利さ。
本当に良いですよね。例えばAmazonは安いですし、ちゃんと発送日や発送場所が分かります。もしトラブルがあっても、Amazonは返品等の対応をちゃんとしてくれます。最近だとホールフーズマーケットも買収しましたし、信頼できますよね。
後はEbayというものがあるのですが、私はこれで失敗した経験がありまして。ある日に注文するものを間違えてしまって、届いたものを返品するように頼んだのですが。「返品可」と売主の情報には載せられていましたが、連絡が全くつかずに結局代金も送料も戻ってきませんでした。その他にもいつまでも頼んだ商品が来なかったりと、Amazonと比べるとトラブルがありました。
私のマッサージ店のお客さんの中にも、ある方はトイレットペーパーから何までAmazonなどの通販で頼んでいまして笑。個人情報が盗まれる可能性がある怖さもありますが、便利になった世の中でイイ所は上手に活用するべきですよね。なるべく有名なところを使ったり、レビュー・評価の高い所を使ったり…商売としても、今は情報をネットで世界的に見る・集める必要があります。
――さて、そうしてネット経由でお客さんを集める。
そして一生懸命目の前の仕事をして、マッサージ師としてももっと勉強して…今も日本の教材や仲間の方々からマッサージの技術などを情報提供してもらっています。そうしていくとお得意さんも出来るようになりますし、あとはその方の友達や知り合いといった人々を「紹介」してもらえるようになります。
この「口コミ」が大きいです。こういった方々には少し値引きもしたりスケジュールも柔軟にしたりと、少しでもお得意さんを増やしたり気持ちの良い経験をしてくださるようなことをしています。
――「寄り添う」こと。
これが一番、人間にとって大事ですね。人相手・ワンツーマンのビジネスですから、コミュニケーションはもちろん欠かせません。私はマッサージ中にお客さんと話す頻度はそれ程高くありませんが、例えば仕事やバケーション・身体関係(痛い場所や病気)・趣味やグルメ…
それもその人によって・その人に合わせた世間話ですね。マッサージしながらなので、あまり深刻な話にはならないようにはしていますが笑。もちろん、寝られるのもそれはそれで構わないんですけどね。
――患者さんに意識してほしいことは。
ストレッチや運動もそうですし、後大事なのは胃腸ですね。日頃食べているもの・お腹に溜まっているものが、年を取ればとるほど体中に影響するようになります。日頃食べるものが健康の基本です。
そして先ほど話した避寒地から南下してくるような方々はそれほど日にあたらないので、あまり汗をかきません。汗をかかないと(代謝が悪くなって)体にたまったものが出ていきませんから、あまり健康にはよくないんですよね。
もちろんマッサージをはじめとして身体の外部のこともそうですけど、こういった内部の事も日々勉強しています。こちらの方々にアドバイスしても中々分かってもらえないこともあります。確かにこれまでの習慣を変えることは難しいですが、どれだけ理解してもらえるかも仕事ですね。
もちろん仕事としてはラクではないですが、やはり前より「具合がよくなった」と感謝されるのがやりがいですね。身体の内外両方含めて、そこに尽きると思います。
――では最後に、今後の目標を。
実は、そろそろ引き時も考えています。私たち夫婦のことを考えて、元気なうちに日本に戻るかもしれません。それでも、後数年はなんとか頑張って続けます。
そして、最終的にはもう少し私の持っているものを社会にシェアしていきたいですね。このマッサージの仕事に関しては、ここはここでこれ以上のことはあまりできません。なのでマッサージは自分の仕事として続けた上で、私が培ってきた経験をこれから新しい方向に活かしたいですね。
私の場合は、小さなころから習ってきて大好きな家庭料理。小さい頃から美味しいもの・体にいいものを覚えられるような…そんなアクションを広めたいです。これまで、私自身も中々良いものが食べられない子供たちを見てきているので。
例えばこの(マッサージ店を開いている)場所でも簡単なものを教えられるような場所を創りたいですね。そういった風に、これまで培ってきた経験をこれからに向けて伝えていきたいですね。
結局のところ、まずは口にするものから健康は始まります。大事なのは血液と胃腸。今の若い世代から始まって、その下の世代にも伝えていってほしいです。私自身もここと日本で残りの人生を全うできるように――人の思い出に残るように、それまで頑張っていきたいです。
今回のゲスト
Tamayo Shopeさん
福岡県福岡市出身・フロリダ州サラソタ在住のマッサージセラピスト。
現在は「ZunZun Massage & Health Care」という個人店を取り持つ。
ハワイ在住経験もあり、ハワイ式ロミロミと日本式指圧に精通する。
オハイオ州出身の介護士の夫と国際結婚し、フロリダ暮らしは9年目。
Tamayoさんのマッサージ店
「ZunZunMassage」公式サイトはこちらから
この場を借りてという形になりますが、
この度インタビューにご協力いただいたTamayoさんに
改めてお礼申し上げます。
(収録日:2017年7月6日)
(場所:フロリダ州サラソタ)
(聞き手・編集:スミカ(Rick))
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