English:中学英語の締切は中1だ。中2ではもう遅い。

親御さんには絶対に教えない学習塾のホンネ

学習塾に入るタイミングは生徒によってバラバラだ。

中1から始める子もいるし、中2から始める子もいるし、中3から始める子もいる。

きっちり新年度から始める子もいれば、年度の途中で入ってくる子もいる。

だが、もしあなたが親御さんで

「ウチの子の英語の成績がヤバいからどうにかしたい」

と思っているのなら、

このタイミングまでにはどうしても塾に入れて欲しいという「締切」がある。

それが中1だ。

理想で言えば新年度の3月から、どんなに遅くても夏までである。

これは私が銭ゲバ塾講師だから言っているのではない。

私が直接指導してきた限り、

「英語に問題がある」といって中1の秋以降に入ってきた子は

そもそも中1の春・夏の内容をまるで理解しておらず、

かつそのまま修正できずに中3になってしまう子が圧倒的に多い。

be動詞と一般動詞の区別・取扱いができていない。

疑問文なのに動詞にsがついていたり、「?」がついていなかったりする。

DoとDoesの違いすら理解していない。

こんな状態のまま、今日も新しい英文法をやっているのだ。

つまりやればやるほど・進めば進むほど分からなくなるということであり、

次第に何が分からないのかすら分からなくなっていく。

「じゃあ中1の春・夏の内容を復習すれば良いのでは?」

という声が聞こえてきそうだが、

中1の夏を越えてしまうとそれら初歩の復習が極めて困難になるのだ。

中1の夏休み明け・秋というのは流石に中学生慣れしてきて、

各生徒の一週間の動きが固まる・忙しくなる時期でもある。

部活も夏から秋にかけて本格的に忙しくなる。

様々な学校行事も夏休み明け〜冬手前に集中することが多い。

それでいて他教科もどんどん内容が高度になっていく。

そんな中で、「では今から英語の初歩をやり直しましょう」と言っても

「忙しいから」という理由で蹴ってしまう子が少なくないのだ。

そして、もう一つ問題がある。

それほど忙しくなく、やり直そうと思えばできる時間のある子でも

「be動詞からやり直そう」とこちらが提案すると

「いちいち最初からやりたくない」

「I am You areなんて、そんなことは分かっている」と激しく抵抗する。

要はプライドが邪魔するのである。

だが、ここで真実を申し上げなければならないが

この手のプライドが無駄に高い子に限って、「そんなこと」すら理解していない。

それについて認めようとしないから、復習なんてやる気が起きない。

こうやって英語がどんどん苦手になっていき、気が付いた時にはもう遅い…

というのが、私が見てきた「英語で沈没」の典型的な例だった。

これを解決する方法は一つしかない。

そういうプライドが芽生えていない時期、つまり中1の頃に

be動詞から全てやり直して初歩・基礎を徹底的に固めることである。

be動詞からしっかり一歩ずつやり直せば、必ず英語はできるようになる。

私はそういう子も複数見てきたからこれは間違いない。

これは英語という科目の特徴であり私も授業内でよく話してきたが

中2の内容は中1が理解できている前提で、その上から積み重ねる。

中3の内容は中2が理解できている前提で、その上から積み重ねる。

入試の内容はこれまで全てが理解できている前提で、それらを活用する。

つまりここから言えることは、

中1英語ができていない限り、絶対にその先はできるようにならないということだ。

be動詞をバカにしていると、気付いた頃にはもうご臨終である。

 

…筆者、透佳(スミカ)

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