English:高校入試は、英語で決まる。

親御さんには絶対に教えない学習塾のホンネ

さて、最後のこのチャプターでは

一英語講師としての「英語のホンネ」をお伝えしようと思う。

主要5教科のなかでもとりわけ

「英語は別だから」

「英語はしょうがない」

とアレルギー反応が出る日本人が多いからこそ、

普段は面と向かって言えないタブーが満載の科目なのだ。

まずお伝えしたいのが、この高校入試は英語で決まるということだ。

これは私が英語講師だからこう言っているのではない。

入試のシステムと英語という科目の特性上、そうなるようになっているのだ。

まず入試というものはなぜ実施するのか。

一言で言えば差をつけるためである。

「AさんもBさんもCさんも50点だから、みんな同じ高校ですね」

では入試をやる意味がない。

「Aさんは80点だからA高校」

「Bさんは60点だからB高校」

「Cさんは40点だからC高校」

というふうに、その生徒の得点に応じて適切な高校に振り分けるのが入試だ。

つまり、生徒ごとの差・振れ幅は大きい方が振り分けやすいし

差・振れ幅が大きくなる科目の重要性が大きくなる。

言い換えれば、

みんなが大体70点〜80点ぐらいに収束する科目よりも

0点〜100点のあいだでバラツキが出る科目の方が入試では重要だ。

その分振り分けがしやすくなるからだ。

では、「生徒ごとに点数のバラツキが大きくなる科目」とは何か。

それが英語なのだ。

以前、大学入試に携わる知人から

大学入試で偏差値の幅が一番広いのは英語

という話を聞いたことがあるが、これは高校入試でも同じだ。

高校入試においても、英語が一番スコアがバラけやすいのだ。

「では他の科目はどうなのか」という話をすると、

まず国語・数学は英語と比べればバラツキは少なくなる。

なぜかといえば国語・数学(算数)は小学校の頃からずっとやってきているから、

0点を取るような生徒というのはほぼいないからだ。

小学校の勉強を根本的からサボってきた場合は別だが、

それは確率上は全教科に等しく存在するだろうから度外視する。

国語でいえば漢字・読解・作文、

算数でいえば計算・図形・数学的考え方などは、

中学1年生になった瞬間に突然追加されるものではない。

小学1年生からコツコツと積み上げているものだから、

中学数学になって「分からない」となっても0点にはそうならない。

何かしら解ける問題が数問あるからだ。

そして社会・理科についてだが、

これは高校入試5科目経験者であれば全員分かるだろうが

社会・理科というのは出題範囲が狭い。

出せる問題の範囲も決まっているし、パターンも毎年そう大きくは変わらないから

入試直前半年〜3ヶ月から暗記を始めても十分間に合うのだ。

これは中学1年〜2年向けの理科社会の授業を行なっている塾が少ないことからもよく分かる。

3年からで十分間に合うのだ。

さて、残った英語だ。

英語が他の全ての科目と大きく異なる特徴として、

英語は中学1年生開始の時点で全員ほぼ横並び・ゼロからのスタートとなる。

出発地点がそもそもゼロなのだから、

その時点で英語という科目を投げ出せば当然得点はゼロになる。

そして、詳しくは後述するが英語は最も努力が報われやすいため

90点〜100点といった高得点も生まれやすい。

よって生徒ごとの差・振れ幅が最も大きくなり、

その結果入試の結果にも大きな影響を及ぼすのが英語なのだ。

無論、「英語さえ頑張っていれば他はどうでもいい」という意味ではない。

他教科も同様に勉強するべきだ。

だがその上で、英語が分水嶺になることが極めて多いのだ。

私自身が教えてきた生徒もそんな生徒ばかりだったし、

「英語さえなければ…」という声を何度聞いたか分からない。

このあたりでそろそろ

「でも、今は小学校から英語をやっているので0点にはなりません!」

という声が聞こえてきそうだからそれについても申し上げると、

小学校で行う英語と、高校入試で求められる英語の間に互換性はない。

全くないとは言わないが、ほぼ通用しない。

これは私自身も小学生向けに英語を教えていたからよく分かるのだが、

小学校の英語の授業はとにかく「会話」に注力し、滅多に読み書きを行わない。

ましてや文法のしっかりとした説明など絶対に行わない。

(「読み」というのは単語の読みではなく文章の読みのことだ)

書きもまったく重視しないから、その結果どうなるかというと

単語は読めるのだがそのスペルが全く書けない。

その上文法の説明も受けていないのだから、文章など読めるはずもない。

だが、高校入試は単語のスペルが書けないようではお話にならないし

長い文章が読めないようではこれまたお話にならない。

そのためには単語に加えて、文法の知識も不可欠である。

単語のアクセントや読み方・会話表現もあった方が良いが、メインではない。

つまり、小学校英語に力を入れたところで

結局は「中学英語」になったら全員ゼロスタートになるのが現状なのだ。

だから入試は英語で決まるし、最後は英語で泣くことになる。

 

…筆者、透佳(スミカ)

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