「なぜパワハラはダメなのか」experienced。

ノンフィクション – experienced

「やっぱパワハラしちゃう人ってさあ、
自分が実は負けてるの100%気づいてるんだよね。
だからこそやる。マウンティングみたいなもん」

「そういうこと言ってるし思ってるから、
甲は人一倍それを呼び寄せるんだろうね笑」

パワハラ経験豊富(?)な甲が、
昔いた企業で上司に散々いじめられていた際の
思い出話になっていた。

「いやいやいや。
パワーでハラスメントしないといけないってことは
純粋に上司の力が足りないか頭が足りないかじゃん。
そういうヤツからハラスメント受けてもノーダメっていうか…」

「っていいつつ、
甲はちゃっかり組合交えてドンパチやって
さらっと復讐し終えてから転職したよね笑」

甲みたいなタイプの人間を
敵に回すと後から色々面倒である。

「まあね。
正直、こちらが気遣えなかった部分もある。
でも、パワハラという形でキレてくれるだけで
こっちは100%被害者だから堂々と告発できる。
大人のケンカの『殴ったほうが負け』ってのと同じ」

「確かにね。
でも、甲のその前の上司は
単に厳しい人、ってわけじゃなかったの?」

「とんでもない、とんでもない。
一挙一投足、全てが高圧的っていうか、威圧的。
あれはある種怖かっただね。幼稚すぎて」

「しーっ!」

これを言うと怒られるかもしれないが、
加害者も加害者だが被害者も被害者である。

「あのね、今は俺も管理職になったから分かるんだけど。
ハッキリ言って、部下に怒りたくなることなんていくらでもある。
仕事はとろいし、仕事嫌いだし、時間も口約束も守らないし。
でも、そこで怒らずに『上手に導く』のが上司じゃないの?」

「ほう。
甲の部下マネジメント術には興味あるな」

「・・・そんなに知りたい?
カンタンだよ?誰でもできる」

「何よ」

甲は面白そうな顔つきで乙にこうささやいた。

「放置プレイ」

「あのさあ…」

「育つ人は育つし、育たない人は育たない。
そこを無理に期待値勝手に上げちゃうから
パワハラなんてものが起こるんだと思うよ。
それか単に自分の精神レベルが低いか」

現在の甲の部下、幸運を祈る。

 

…筆者、スミカ(Rick)

なぜパワハラはダメなのか。

【追伸】
とはいえ、上司の言うこと全てを
パワハラパワハラと叫ぶのもどうかと思う。
結局、どちらか(または両方)がお子様なのが原因なんだよね。

コメント

タイトルとURLをコピーしました