連投での質問失礼します。
昨日のご回答を読んでハッとしました。
私も早速、「その先」を見据えるために
ハイスコアを取った後の目標を設定しました。
なので、もう一つ質問させてください。
かくいう私も留学生なのですが、
スミカさんご自身はTOEIC・TOEFLを
どの様な方法で勉強・指導されていますか。(東京都・学生・Yさん・女性・19歳)
まずは、Yさんの姿勢が変わったことは
素晴らしい事です。
拙い質問コーナーではありますが、
読んでくれる方の人生を
より良い方向に導くきっかけとなるよう
これからも継続していきます。
さて、勉強法の話です。
単にハイスコアを狙うだけなら、
巷の教材や英語学習塾など
今は本当に優秀なものが揃っていますから、
そちらに本気で取り組むことをお勧めします。
今回は、実際に私自身が留学生として
どの様な勉強をしてきたのか、について
お答えさせていただきます。
まずTOEICに関しては、
Yさんがこれから留学生活で揉まれる中で
自然と育まれる英語力があれば
ハイスコアは勝手に取れます笑。
私が今夏、四年ぶりのTOEIC受験に際して
久しぶりにTOEIC用の教材を開いて
すぐに気付いたことがありました。
「あ、これ簡易版TOEFLじゃん」と。
TOEFL基準で慣らしていくと、
ハッキリいってTOEIC程度であれば
赤子の手をひねるようにサクサク解けます。
では、そのTOEFLをどう勉強したか。
ひたすらPDCAサイクルを回していました。
ひたすらに、です。
もう少しかみ砕くと、
- P(Plan…計画)
- D(Do…実践)
- C(Check…評価)
- A(Act…改善)
一つ目のPでは当然ながら
「何を勉強するか」を計画するのですが、
それをするのに一番手っ取り早いのは
いきなりノー勉でフルの模試を受けることです。
今現在の実力を
これで完全に露呈させます。
理想のスコアと現在のスコアとの間に
これだけの差があるのか…と
現実を受け入れるところがスタートです。
ちなみに私の場合は模試どころではなく、
ちょっとリスニングやスピーキングを触っただけで
「なんだこれは…たまげたなあ」と
当初は完全にお手上げ状態でした笑。
さて、次段階のD(実践)は
つまり本当の勉強・学習になるのですが、
ここで大事なのはやはり教材選びです。
様々な選び方がありますが、
私はシンプルに
「出来るだけ本物に近い例題と
出来るだけ詳しくて分かりやすい解説」
がついている教材を選んでいました。
そりゃあそうだろと思われるかもしれませんが、
ここで問題となるのは
一つ一つの教材にはそれぞれ
「読んでほしい読者の英語レベル」が存在します。
まだ右も左も分からない状態なのに、
一問あたりの解説が一行で終わっているような
教材を選んでもチンプンカンプンです。
逆に、おおかたパターンがつかめてきた段階では
どんどん演習問題の数をこなしたいのに、
解説でじっくり何ページも使われるのは迷惑です。
残念ながら、
「短くて丁寧な教材」はこの世にはありません。
最初に作れた人は大金持ちになれます笑。
つまり、
「出来るだけ本物に近い例題と
出来るだけ詳しくて分かりやすい解説」
を求めて数冊の教材を購入し、
その中間をうまく取って勉強していました。
「出来るだけ本物に近い」という観点では、
やはり公式問題集の右に出るものはいません。
「出来るだけ詳しくて分かりやすい」教材は、
日本語での解説がこれでもかと載っています。
そうして勉強していきながら、
C(評価)に進みます。
つまり自己評価・分析なのですが、
やはりここでも模試が一番早いです笑。
- どこが伸びたのか
- どこがあまり伸びなかったのか
- どこがむしろ落ちてしまったのか
模試の回数を重ねるごとに
こういったポイントは必ず出てきますから、
これらの分析点・反省点を元に
また次に勉強するべきことを決めます(A…改善)。
そして最初のP(計画)に戻って
また模試を受けて添削して分析して改善して…を
延々と繰り返します。
目安としては、
TOEFLのリスニングセクションで
最初に流れてくる説明文が
夢の中に出てくるくらいが目安です笑。
別にテスト本番でもないのに、
ふと質問を尋ねられたら
一瞬で頭が冴えるようになったら合格です。
スピーキングでいえば、
日常のふとした会話でも
「これが意見で…これが理由・例…」と
話の構造が脳内を走馬灯の如く
駆け巡るようになったら大丈夫です。
海外留学は、
この状況を創り出す最高の環境です。
ここまでになってくると
24時間365日ずっと
無意識に模試をさせられているようなものなので、
むしろテスト本番になると
どこか解き放たれたような快感が味わえます笑。
高校野球の名門校の野球部員は
「試合の日が一番ラク」と言いますが、
まさにその感覚です。
準備・プロセスが主軸であり、
テストは息抜きくらいの感覚です。
ここまでくれば、
もう怖いものは何もありません。
「テストの日か…気持ちがホントに軽い!」と
心の底で思えるようになってから、
私自身のスコアは急上昇していきました。
教えてきた生徒の場合も、
苦悶の表情をして問題を解いている段階から
「え!TOEFLか!」と目が輝き出すと
スコアも一緒に見栄えのするものになっていきました。
こちら側の世界に
Yさんが足を踏み入れる瞬間を
心からお待ちしております笑。
回答、スミカ(Rick)
【追伸】
主役は模試です。
なので、それに添える解説の教材は
「ほぼ本物と同じ例題を扱っている」ものを選びましょう。
全教材がそうという訳ではありません。
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