これはよく巷のビジネス書に書かれていることだが、あなたの人生はあなたの周囲にいる人で決まる。
あなたがイケている人に囲まれていればあなたの人生もイケているものになる可能性が高いし、
あなたが冴えない人に囲まれていればあなたの人生も冴えないものになる可能性が高い。
人生全て「類は友を呼ぶ」なのだ。
そして、その手のビジネス書には決まってこう書かれている。
「これまでの人生を一変させるためには、これまでの人脈を全てぶった斬ることだ」
一つ間違いなく言えることして、
これまでと比べて良くなるか悪くなるかは別問題として
現在の人脈を総入れ替えすれば人生は100%の確率で確実に変わる。
今までの人脈を全て絶ったということは、いわばゼロの状態だ。
何もない状態で新しい出会いに染まることができるのだから、人生は確実に変わる。
「そうは言っても、実際に全ての人脈を今すぐ入れ替えるなんてことは中々難しい…」
そう言いたくなる気持ちは分かる。
特に社会人として何十年も働いてきた人の場合は
身の回りの環境・人脈がもうほぼ全て固定されてしまっている上に
それらに自分の生活が支えられている(≒依存している)場合が大半だ。
単に新しい出会いを増やすだけならともかく、古い出会いを一掃するのは現実問題中々厳しい。
そこで、これまでの人脈をリセットするのに絶好のタイミングがある。
それが海外留学というわけだ。
当たり前だが、海外留学をすれば日本と海を隔てて物理的に大きく離れてしまえる。
この時点でこれまでの同級生からの遊びの誘いを体よく全て断ることができる。
そして「電話がしたい」「オンライン飲み会がしたい」と言われても、
「今は時差がちょっと…」「今から授業が…」と適当な言い訳をして逃れることができる。
こうして対面も控えて、電話も控えるようにすると
これまで日本で付き合ってきた人たちからは
「アイツ留学行っちゃったからさ」
「変わっちゃったよな」と言ってもらえるようになる。
そして、留学先の現地では日本人と無縁の環境で新しい出会いを求める。
こうやって人脈を入れ替えることができるのだ。
「そうはいっても最初は寂しいんでしょう?」
という人が登場するかもしれないからお答えしておくと、全く寂しくない。
私もミシシッピに渡ったのを機にそれまでの人脈をぶった斬ったが、特になんともなかった。
「寂しい…」と思い込んでいる自分がいただけで、実際には寂しくともなんともなかったのだ。
ただでさえ留学先で大量のボールがこちらに投げられるのだから、
「これまで持っていたボールがなくて寂しい…」とわざわざクヨクヨしている暇がないのだ。
そんな暇があったら現地で知り合った人とラインでも交換していた方がいい。
そんな暇があったら現地でインターンやボランティア先でも探す方がいい。
「寂しい」というのはマイナスの状態を表す言葉である。
厳密に言えば「寂しい」というのは間違いだ。
正しくは「ゼロ」である。
何もないのだ。
何もないからこそ、何のしがらみもなく新しい出会いを求めることができるのだ。
新しい出会いが無数に転がっているのが海外留学なのに、
これまでの出会いに縛られて「寂しい」などと言っている場合ではない。
そこで一歩踏み出してぶった斬ることができれば、人生は確実に変わる。
…筆者、透佳(スミカ)
コメント