一流品の魔力。

気づき - ki du ki

今日、行きつけの本屋で
一本数万円するボールペンを
試し書きする機会に恵まれた。

普段は使わない万年筆タイプだったのだが、
一瞬で指先に馴染み
また絶妙の力の伝わり具合・書き心地で
試した後もしばらく興奮が冷めやらぬ状態だった。

自らの人差し指をまじまじと見つめながら
人目も憚らずニヤニヤする
中々気持ち悪い人になっていたと思う。

俗に一流品と呼ばれる品は、
使っている最中の心地良さももちろん一流だが
その真価はより深いところにある。

「またあの道具を使ってみたい」と
人間を特定の動作に誘う魔力である。

一流のペンを持てば何か書きたくなる。
一流の靴を履けばとにかく歩きたくなる。
一流の時計をつければ時間を見るのが楽しみになる。

こんな神秘的体験が出来るのなら、
数万円など安いものだろう。

 

筆者、スミカ(Rick)

【追伸】
次の給料日で
靴を買うかペンを買うか葛藤している。
流石に両方はちとキツイ。

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