自腹を切る。

あなたが他者から直接教わったり、本を読んで学んだりするときに意識しておくべきことが一つある。

それは自ら自腹を切っている人から学ぶということである。

自腹を切らない人に比べて、切っている人の方が前向きかつこれから学ぶ人の気持ちがよく分かるからだ。

【追伸】
英単語帳で例えよう。

同じ単語帳を自腹で買ったAさんと、プレゼントでもらったBさんがいるとする。

まず勉強が続く(=成功する)可能性が高いのはAさんである。

Aさんは一冊分のお金を自分で払っている以上、

「お金を払った分は勉強しないとな」

という気持ちが働く。

一方Bさんは無料でもらってしまった分、

「まあやらなくなってもどうせタダだし損するわけじゃない」

という気持ちが無意識に発生してしまう。

ありがたみが全く違うのだ。

結果への執着といってもいいだろう。

そして、人に英語を教えさせたらこれまたAさんの勝ちである。

Aさんは自ら本を選んで自分で買っているから、

「こういう本がいい」

「こういう使い方がいい」

という話をすることができる。

一方Bさんにはこれができない。

自分が選んで本を選んだわけではないからだ。

「いいえ!私は本を選んでプレゼントしてもらっています」

という人もいるかもしれないが(ちなみにこの制度を業界では献本と呼んだりする)、

えてして他人からもらった本というのは読まない。

本当に読みたかったら即日本屋に行って自腹を切るはずだし、

プレゼントを待つということはそれだけ優先度が低いということだからだ。

読んだとしても、

本来お金を払うべきところをタダでもらったのだからどこか後ろめたさがある。

その裏返しとして、すぐに「この本は使えない」などと批評してしまうのだ。

よって「こういう使い方ができますよ」という前向きな話ができなくなる。

以上が自腹を切っている人から学んだ方がいい理由である。

 

…筆者、透佳(スミカ)

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