どうも、こんにちはスミカ(Rick)です。
さて、前回から
アメリカ南部インタビュー企画
OneListenOneSoulの第5回を
Akane Roddyさんをお迎えしてお送りしています。
↓↓【前編】はコチラから↓↓
アメリカでジム通いを始めた結果…?
今回の【中編】では、
3児の母親でもあるAkaneさんに
「ハーフを育てるということ」についての
独特の難しさや信条について
お話していただきました。
それでは、本編をどうぞ。
日本の育て方、アメリカの育て方。
――アメリカ風の「子育て」とは。
アメリカの家庭は、あまり子供に対して起こることがありません。特に昔の日本が「手を出す」しつけが蔓延していたのとは違い、「自己を抑える・抑えられる」こととは無縁なんですね。もちろんアメリカにもしつけは存在しますけど、例えばタイムアウト(一定時間の隔離)などが一般的です。日本の伝統的なやり方をおしつけたしつけだと、「いじめ(abuse)」として見られるでしょうから。
――双方のしつけにも良い点・悪い点があると思うが、
日本の教育の「優れたところ」とは何か。
一つは、モノを大事にすることですね。例えば、一人一人が名前を書いたりして管理する日本の小学校とは違って、アメリカの小学校だと「クラス用」として大量のモノを共有して(プールとして)使うんですよね。モノを個人個人で大事に管理する意識がないので、少しダメになったらすぐに捨ててしまいます。そもそもアメリカには「もったいない」という言葉はないですから笑。初めてこの状況を見た時は、本当にカルチャーショックでした。
また、日本だとランドセルを6年間使い続けますが、アメリカでは1年ごとに(バックパックを)子供が買い替えたがるんですよね。まだ全然使えるのに、好みがうんぬんであるとか、皆も新しいものに代えているだからとか。実際に私もここで子育てをしてきましたが、この二者択一には迷いましたね。
――Akaneさん自身はどちらの考え方を主に採用しているか。
日本ですね。やはり日本に長い間過ごしてからアメリカに来ているので、今からは中々変えられないですね笑。もちろんアメリカの考え方にも良い点はありますけど、日本の良い部分―「モノを大切にすること」や「謙虚さ」などに関しては徹底しています。もちろん普通のアメリカの家庭の子とのギャップは感じますけど、そこは「日本人」としてしっかりと振る舞う・代表できるように日頃から教えています。
例えば学校のお弁当におにぎりを持たせたときに、皆と違う事が恥ずかしくて食べられないようなことは絶対にさせたくない―むしろクラスの皆に教えてあげられるくらいでないといけないと思います。文化の違いをマイナスとしてとらえるのではなく、その子だけのユニークなポイント・ポジティブなポイントとして考える。これは、気持ちの持ちようですね。
「ハーフを育てる」ということ。
――将来、「ハーフ」としてどのような子に育ってほしいか。
それに関しては今も模索中です。今はまだですが、いずれ「自分な何人なのだろう」というアイデンティティの葛藤にぶつかると思うんです。その時点までにしっかり日本の考え方や文化もちゃんと教えてあげて、その壁に真っ向からぶち当たらないようにしてあげたいです。そこに関しては、私の母親としての責任ですね。
日本とアメリカとそのハーフ――そのギャップを特に感じるのは、特に夫の家族と関わる時ですね。アメリカの文化も日本の文化も見る中で、でも子供はそれぞれの良いところ・悪いところを子供なりに気付いていると思うんです。性格上の合う・合わないもありますし、そこの最終的な判断は子供に委ねたいですね。
――日本でも国際結婚に対する関心が強まってきているが、
「ハーフの子を育てること」についての注意点はあるか。
子供ともそうですけど、夫婦間でのコミュニケーションが本当に大切ですね。例えばしつけの仕方一つとってもアメリカと日本とでは全く違うので、私自身も夫としつけの方法の違いや方針について話し合う事が多々あります。私自身が子供の時は両親が「きっちり言いつける側」「優しく諭す側」と分けていたと後から私に話してくれたのですが、私の夫は私が何か言いつけたその後にさらに言いつけてしまうタイプですから。そこでたまに会議になるのですが、夫の言い分は「私をサポートしている」ということなんですね。そこをなんとか調和させようとするんですけど、これがいつも中々スムーズにいかなくて笑。なので、この二人でのコミュニケーション・しっかり対等に話し合ったうえでのしつけが本当に大事です。
そして個人的に感じるのは、やはり母親の力は強い方が良いですね。軍人の家族では夫が家庭にいないことの方が多いため、そこで女の人がしっかりと管理出来るようにする必要はありますね。それに関しては、家族が何かと助けてくれた沖縄とは違って、自分で近所付き合いをゼロから創り上げたりもするなどアメリカで一人の母親としてやっていく力がつきました。
次回、インタビュー後編。
フィットネスを運命の出会いを果たしたAkaneさん。
スポーツに従事する者・アメリカに生きる者として
心に響くアドバイスをしてくださいました。
To Be Continued…
(聞き手:スミカ(Rick))
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