もうPoor Grammarとは呼ばせない!海外留学「エッセイの英文法」を自前で改善する

英語ワンポイントレッスン

 

どうも、こんにちはスミカ(Rick)です。

今回のテーマは、
海外留学におけるエッセイの英文法』。

特に日本人留学生にありがちなのが、
せっかくの労力と時間をかけて書いたエッセイを

Poor Grammar

と一言だけ書かれて
突っ返されてしまうケース。

筆者自身でさえ留学当初は経験していましたし、
後にはある種「突っ返す側」として
他の留学生のエッセイも多く見てきました。

  • 書くエッセイがいつも「Grammartical Errors」と言われてしまう!
  • ちょっとした英文なら大丈夫なのに、エッセイだと途端に文法がダメになる!
  • チューター等で一つ一つ直してもらっているのに、自分のレベルは上がらない

今回は、
こんな悩みを抱えるあなたが
自らの書くエッセイにおける英文法を
自力で洗練させるための…

もうPoor Grammarとは呼ばせない! 海外留学「エッセイの英文法」を自前で改善する

こんな記事をまとめてみます。
今回は、改善のヒント7つ紹介しています。
一つずつ、確認・実践してみてください。

それでは、どうぞ。

 

 

1.「この文章では 何が言いたいのか」を自問する。

これは、シンプルかつ真理です。

この文章はこういう意味で書いてるんだ!
としっかり中身・魂がこもっている文章は
読み手としてもスムーズに理解出来ますし、
間違っていたとしても訂正は容易です。

ですが、その逆。

まあこうやって書いておけばいいや
あまり分からないけどとりあえずつけ足そう
という意図のもとで書かれた文章は、
往々にしてその文法もガバガバです。

結局のところ、
言いたい事がハッキリしていないから
文章の意味も文法も曖昧模糊になるのです。

チューターとして勤めていた時、
エッセイを持ち込んでくる生徒に
筆者が尋ねる質問の大半は
実は英文法に関するものではありませんでした

  • 「この文章って、どういう意味で書いたの?
  • 「この文章は、どうしてここに入れたの?
  • 「この文章では、何が言いたかったの?

これらの質問を、
筆者は互いの母国語(日本語)で聞いていました。

そう。

英文法で手こずる以前の次元、
自分の意見が日本語で固まっていない」が故に
それが書く英文にも出てしまっている生徒が
筆者の想像以上に多かったのです。

まずはその「意味」を自問出来なければ、
クリアな英文など書けるはずがないのです。

 

2.事前に確固たる アウトラインを作成しておく。

これは、一つ一つの英文の集合体である
エッセイ・英作文においては
特に心がけておくべきコトです。

エッセイとは文章である以上、
そして何か「意見・筋」を扱っている以上
話の流れというものが必要となります。

この流れの内最も基本と呼べるのが、
本ブログでも何回か紹介している
OREO」のルール。

  • O…Opinion: 意見の提示
  • R…Reason: 理由や理論の説明
  • E…Example: 事例やソース・データ
  • O…Opinion: 意見の再掲・強調

エッセイの中に流れがあるという事は、
一つ一つの英文には
その中で果たすべき役目というものがあります。

エッセイにおいて文法があやふやな文章
とは得てして、
それらの役割から逸脱しているものなのです。

例えば。

  • 「意見」の文章なら、大元の「言いたい事・概要」を書く。
  • 「事例」の文章なら、その具体例を説明する文章を書く。
  • 「説明」の文章なら、その前のトピックや文をサポートする。

いかがでしょうか。

この文章ではこれを書く!
という事がハッキリ分かっていれば、
後はそれを文章に顕現させるだけなのです。

そして、その様な流れを示した
いわば「エッセイ全体の地図」こそが
アウトラインなのです。

 

3.「正しい文章」に日々触れ、 その形を理解しておく。

さて、
「英文法改善」とか銘打っておきながら
3つ目にて初めて英文法の話をします。
文法よりも大事なものがあるってだけだから(震え声)

一応、言い訳をしておきますと
日本人留学生って基礎の英文法は
既に十分出来るんですよ。

ただ、それ以前の「中身」が伴っていないから
どう書けばよいか分からなくなる…
というただこれだけの話なのです。

では、ここからは
中身はあるけど本当に文法が分からねえ!
この考えをどう表現するべきか分からんだ!
というあなたの場合の話。

もちろん
「今からぜんぶ英文法を復習しよう!」
と言ってしまうのは簡単ですが、
こんなブログを読んでしまうような方に
そこまで大らかな時間は残されていないでしょう。

では、どうするか。

文法的に正しい文章」から見習って、
日々そのマネをしていくしかありません。

「マネ」というと聞こえが悪いですが、
英文法には
正しい文法」と「間違った文法」の
2種類しか世の中には存在していません

つまり、正しいものは
「正答例」からひたすら学んで
自分のものにするしかありません。

 

さて、ここで
素晴らしい教材となってくるのが
おなじみ「Duo 3.0」。

すごい事(でも事実)を言ってしまえば、
Duoっぽい文章」は
文法的・意味的に正しい文章」なんですよ。

別にマルパクリをしろ、という話ではなく
文章の構造や使っている文法・用法等々
Duoの例文・スタイルを自分のものにすれば
自ら書く英文のレベルも格段に向上します。

なんせ、
ライティングの上達はDuoだけで出来る
とかほざいて主張して
かつそれを体現してしまっている
筆者自身がそう確信しています。
その為、使った教材の「数」はかなり少ない

  • まずは、例文を丸暗記する。
  • それを元に、自分で日記や意見を書いてみる
  • 可能ならば、使われている文法事項を確認する

やろうと思えばDuo一冊だけで、
エッセイに必要な英文法は全て網羅出来ます。
※もちろん、時間があれば文法書を開くのが理想

Duo3.0とライティング上達」について
もっと詳しく知りたい方はコチラから

⇒【黒魔術】忙しい人向けに…「教材1つだけ」の邪道すぎる英作文マスター法【Duo3.0】⇐

 

4.Grammarlyを使う。

さて、ここで筆者からの露骨な宣伝です。
残念ながらお金はもらっていません

Grammarlyはいいぞ。

知らない方の為に説明を挟みますと、
これはPCで使えるオンラインサイトであり、
自分が書いた・貼った英文の
文法やスペルのミスを素早く・正確に直すという
なんとも素晴らしいツールなのです。
最近はスマホにも対応しだしました

先に言っておきますと、
無料版でも便利ではあるのですが
特に留学を志す場合は
有料版の使用をおすすめします。
筆者は数年間そっちで使っています

  • 対応・訂正出来る文法範囲の拡大
    そして説明もより詳しくなる
  • ライティング・スタイル」が使える
    エッセイやレポート等々、そのスタイルに合わせた添削をしてくれる
  • プレジャリズムのサーチ機能搭載
    「この文章がこのサイトのに似てる!」と調べて教えてくれる。

などなど、月何十ドルかを払えば
元々広かった守備範囲がさらに広がります。

さらに、ここUSMを含む一部の大学は
Grammarlyとパートナーシップを結んでいるので
所属生徒はなんとタダで使う事が出来ます。
まあつまりは使用を推奨していると

Grammarlyはいいぞ。
大事なコトなので(ry

 

そしてぶっちゃけを言ってしまうと、
筆者自身のような
「その文章や話の意味にまでツッコむ」
人間のチューターって、実は少数派なんですよ。
聞けばやってくれる人もいるけど、自分からやってはくれない

つまり、多くのチューターや添削指導者は
そういう訳で文法を主に見るのですが、
身もふたもない言い方をしてしまうと
だったら機械の方が優秀なんですよ。
間違いも勘違いも見落としも急ぎもないし

もちろん、ネイティブとしての
文章におけるニュアンスや文化であったりと
人から見習うべき事も沢山ありますが、
「読まれないリスク」がある英文法と比べれば
そこを突き詰めるのは後回しでも構いません。

そしてなによりも、
自分自身でいつでもどこでも確認出来る
のがGrammarlyの長所。

ぜひ、採用を検討してみては。

 

5.長く「しすぎない」。

さて、留学生活を送っていくうちに
徐々に英語に慣れてきた生徒が
書く文章に特徴として表れてくるのが、
純粋に「長くなる」ということ。

  • 一文章でより多くの情報を伝えられるようになる。
  • ネイティブの扱う文章により近くなる。
  • (ちょっとこれは反対だけど)文字数・ページ数が稼げる。

別に長文を書くことを否定する訳ではなく、
むしろ筆者は推奨しています。

ですが。

あまりにも「長くしよう・長く書こう」と
意識しすぎるがあまりに、
キレイだった文法が崩れてしまう人が居ます。
筆者自身もかつて陥っていました

分かりやすさはそのまま
より多くの情報を伝えよう…というのに
肝心の分かりやすさ(文法)が崩れてしまっては
伝わる情報も伝わりませんし
むしろ逆効果になってしまいます。

そもそも、英文は
長くしようとすれば長くするほど
その構造や文法はより複雑になります。

つまり、長文は
より多くの情報を伝えられる一方で
読みづらく・読めなくなるリスクを伴う
諸刃の剣になり得ます。

長文を書いていて混乱しちゃう!
という方は、今よりもう少し
簡潔で短い文章に原点回帰してみるのも
悪くないかもしれませんよ。

 

6.自分で書いたエッセイの 「セルフ校閲」をしてみる。

これは主に筆者自身のような、

  • ここの部分は間違っているよ
  • こんなんじゃ意味が通らないよ
  • この単語を使った方が良いんじゃないかな

という、これらの提案を他人から受けても

と、自己流の譲れないスタイルをお持ちの
そこのアナタに特に向いている手法です。
生徒としての姿勢は最悪だけどな

つまりは、
自分が書いたエッセイだし、
自分の事は自分が一番知っているんだから
自ら添削出来てしまうのが理想だ!
という考え方。

今年に日本の話題をさらった
某スポーツ選手の一人も
自分の中に
もう一人の客観的自分を持つこと」を
理想として以前に話していましたし、
筆者もこの考えには共鳴します。

さて、
自分の書いたエッセイの自己チェックにおいて
これを実行するとなると、一工夫必要です。

例えば、

  • エッセイを画面上ではなく、紙に印刷した上でチェックする
    それこそチューター・講師になったつもりで添削出来る
  • 事前に完成させておいて、後日チェックする
    「なんてこんなのを書いたんだ?」は時差を作ってこそ起こり得る
  • エッセイのチェックリストを活用する
    ネット上に落ちてるものでも良し、クラスで出されるガイドラインでも良し

要は、自己による他己評価なんです。

それを他ならぬ自身のエッセイにて
客観的にやろう」となると、
これらの様な手段が有効なんですね。

 

7.添削やアドバイスを受けたら、 その場で必ずメモをとる。

これが自分で出来る人は、伸びます。

これが自分で出来ない人は、伸びません。

ただ、それだけの話です。

  • こんな文法知らなかった!
  • この用法の使い方を勘違いしてた!
  • こんな言い方・ニュアンスがあったのか!

これまで紹介してきたような手段を通じて
文法を勉強するにおいて、
これらの事に自分で気付けた場合は
必ずその場で重要事項をメモしましょう。

つまり、その失敗から勉強して
今まで扱えなかった英文法を
自分のものにしてしまいましょう。

単純なことかもしれませんが、
これを自発的に出来ない人は
同じ失敗を何度も繰り返します。

それが、英文法の上達において
「全くのムダな遠回り」
であることは、言うまでもありません。

  • 手帳でも。
  • ノートでも。
  • スマホでも。

媒体は問いません。

大切なことは、
後で必ず見返して勉強出来る事です。

 

おわりに

近年、ネット上において
あれだけ英文法の大切さを説いたものは多く
かつ留学においても文法は大切なのですが、
留学におけるエッセイと文法」となると
とたんに誰も気にしなくなるんですね。

ご存知の通り、留学(例えばアメリカ)では
毎日・毎週のように
エッセイを書いて提出する必要があります。

その時に肝心の文法が分かっていない
ないし知っている文法をうまく活用出来ない
読んでもらえる物も読んでもらえません
それこそ「Poor Grammar」一言で終わる

これが、今回この記事を執筆した理由です。
この記事を活かし、皆さんのエッセイが
より良いものになることを願って。

 

ではでは、今回はこんなところで。
ここまでお読みいただき、誠にありがとうございました。
ご意見ご質問等あれば、「お問い合わせ」またはコメントまで。

スミカ(Rick)
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