学習塾に携わっていると、定期的に
授業を休みがちな子というのが登場する。
基本的に塾の授業は週1〜2回とかなのに、
その1〜2回を狙ったように高確率で休む子だ。
家の用事などで単発で休むならともかく、
「この子また休んでるな」と定期になるとそれは問題だ。
目の前のテストや試験ならともかく、
長期的に見ると必ず成績が落ちるからである。
体調管理が苦手な子は、必ず成績が伸び悩むようになっている。
もうこれには本当に例外がなかった。
なぜならどちらも自己管理能力に関わってくるからだ。
究極、体調管理と勉強は同じ行為である。
例えば、あなたは風邪予防には何をするだろうか。
- 毎日規則正しい生活リズムを送る
- 一日2食〜3食、バランス良く食べる
- しっかりお風呂に入って、しっかり寝る
私は別に健康の専門家ではないのでこれ以上の羅列は避けるが、
上記3つを完璧にこなしてかつ年中体調不良の人はいないだろう。
これは勉強においても全く同じなのだ。
- 規則正しい学習リズムを作る
(毎日この時間には必ず勉強する、等) - 一日2教科〜3教科、バランス良く勉強する
- しっかり復習して、しっかり明日の準備をする(宿題や予習等)
私は一応塾講師の端くれだから多少の専門性や経験・知識はあるが、
上記3つを完璧にこなしてかつ年中成績不振の子は一人もいなかった。
これら2つ、体調管理と勉強両方において言えることだが
わざわざ他人から
「何時になったら○○をやって、何時になったら○○をやって」
といちいち指図されることはない。
何をどうするかは全て自分の裁量で決めることができる。
100%自由だからこそ、その子の本性がよく分かるのである。
誰も見ていないところでもコツコツ頑張れる子なのか。
誰も見ていないとおもいっきりサボってしまう子なのか。
そのどちらであるかが嫌というほどよく見えるのだ。
「この子は肌のツヤもいいし、毎日よく寝ていそうだな」
という子は揃いも揃って成績も良かった。
「この子は目の下にクマを作っているし、毎日眠そうだな」
という子は揃いも揃って成績も悪かった。
体調管理はできないけど成績は良い、という人はいない。
成績は良いけど体調管理が苦手、という人もいない。
どちらもできるか、どちらもできないかの2種類しか存在しない。
より下世話な話をすると、
優等生は体調も成績も自分の裁量で責任をもって管理しているから
何かあったときには
「あれ、もしかして何かがダメだったのかな」
と自分に原因を求めることができるのに対し、
劣等生は
「風邪を引いたのは〇〇のせいだ、俺のせいじゃない」
というそのままのテンションで
「テストで悪い点をとったのは〇〇のせいだ、俺のせいじゃない」
と聞かれてもいないのに言い訳を並べていた。
これだけは断言しておくが、
体調管理と勉強は両方とも、最後は自己責任だ。
あなたが風邪を引いても誰も肩代わりしてくれないし、
あなたが志望校に落ちても誰も代わりに落ちてくれない。
もし体調管理が苦手なら、今この瞬間から改めることだ。
…筆者、透佳(スミカ)
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