1998年、
ハンガリーの外国語教師へのインタビューを元にして
『外国語学習者を動機づける10カ条』という論文が発表された。
いわば、外国語を教える立場の人間が
いかに学習者をサポートするかのルールだ。
1.教師自身の行動によって、見本を示すこと
2.教室に、楽しく、リラックスした雰囲気を作り出すこと
3.タスクを適切に提示すること
4.学習者と良い人間関係を築くこと
5.学習者の言語に対する自信を深めること
6.授業を学習者の関心を引くようなものにすること
7.学習者の自律を促すこと
8.学習プロセスの個人化を図ること
9.学習者の目標志向性を高めること
10.学習者に目標言語文化に慣れてもらうことDōrnyei, Z., & Csizēr, K. (1998). Ten commandments for motivating language learners: Results of an empirical study. Language Teaching Research, 2, 203-229.
既に20年以上前の文献であるが、
今巷で騒がれている「英語コンサル」の
原点や本質は全てここにつまっているのではなかろうか。
それこそこれだけで本が一冊書けそうな勢いだが、
特に着目したいのは
『教師自身の行動によって、見本を示すこと』が
一番に挙げられていることだ。
まずは教師から動き、最高の結果を見せた上で
生徒を「こうすれば出来るようになります」と適切にリードする。
教育者としての一つの理想像である。
筆者、スミカ(Rick)
【追伸】
この10カ条は読めば読むほど深い。
特に人に教えることを生業とする方々には
ぜひ全身の細胞に刷り込んでいただきたい。
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