自己肯定感という言葉が広く認知されて久しい。
皆それだけ自分に自信がないのだ。
そうでなければ自己肯定感という言葉など広まらない。
ではなぜあなたの自己肯定感は下がってしまうのか。
それはあなたがあなたの自己肯定感を下げてくる人と群れているからである。
これ以外の理由は一切存在しない。
「前にも言ったよね?」
「何度言ったら分かるの?」
「人の話聞いてないの?」
これまでのあなたの人間関係を振り返ってもらって、
例えばこれらの台詞を何の悪気なく連発してくる人が周囲に一人はいただろう。
一人どころではなく何人もあってきた、という人もいるかもしれない。
私が直接見てきた例で多かったのは、
「家族の誰かがそうでした」という留学生である。
こうなるともう地獄である。
留学先を決めるにも、専攻を決めるにも、一時帰国中に何をするにも、
全てにおいて口を挟み、あなたの自己肯定感を下げてくるからだ。
こういう人の特徴は2つある。
まずは一切の悪気がないこと。
悪気がないどころか、
言っている本人は
「私はこの人のためを思って言ってあげているなんていい人」
と本気で思い込んでいるのだ。
次にこう言ってくる人は、こう言われて育った人であるということだ。
自分が自己肯定感を下げられて育ってきたから、
そういうコミュニケーションの取り方が当たり前だと思ってしまうのだ。
自分がやられたことを、そっくりそのまま他人にやらかすことになる。
こういう人への対処方法は一つしかない。
物理的な距離を置いて、可能な限り遠く離れることだ。
そういう意味では、日本から脱出することのできる留学は絶好の機会かもしれない。
「そうやって日本から離れることができれば、自己肯定感が下がることはないのでは?」
という声が聞こえてきそうだ。
それに対してお答えすると、甘い。
なぜなら自己肯定感を下げてくる人は全世界に生息するからである。
「I told you before, right?」
「Do you remember what I told you?」
「Are you listening?」
以上は、私が直接言われたわけではないが
言われている現場を目撃したことがある台詞だ。
大学という関係上、教授であったりスタッフであったりすることが多く
地元の接客業・サービス業で働く人にも多く見受けられた。
あとは私の場合、「日本人だから」とぞんざいに扱われた経験がゼロではない為
その度に私自身も自己肯定感が下がっていたことになる。
こういう人とは積極的に距離を取るべき、というのは海外留学でも変わらない。
またはマイノリティの特権として、
「こうこうこういう風に酷い扱いを受けて、これは人種差別ではないか?と感じました」
という伝家の宝刀もある。
ここで事実を誇張してしまうとまずいが、
淡々と起こった出来事を述べた上で「私は不快に感じた」と堂々と叫べば大丈夫だ。
滅多に抜くべきではなく、私も数回しか使用したことはないがその威力は保証する。
「Discrimination」という単語を出した瞬間、特にアメリカは一瞬で態度が変わる。
(ごく稀に変わらない人もいるのでその場合はサッと距離を取ることだ)
…筆者、透佳(スミカ)
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