Confidence:クラブや団体に属しても、あなたも一緒に強くなったわけではない。

孤独の留学

私が留学生活を通して不思議だったのが、

「クラブや団体に属している」ということに過度なプライドを持っている人が本当に多かったことだ。

「○○クラブです」という時の顔が、やたら誇らしげなのだ。

「○○部の一員です」という時の顔が、やたら嬉しそうなのだ。

とりわけ、規模の大きなクラブや団体になるとその傾向が強まった。

そのクラブや団体の人数が多くなればなるほど、そこに属する一人一人のプライドが大きくなっていたといっても過言ではない。

もちろん、そのクラブや団体を興した張本人であるだとか

バリバリのレギュラーメンバーとして活躍しているのなら

「○○で頑張っています」という資格は十分にあるだろう。

だが私が見てきた限りでは、

「あなた、本当に属しているの?」

「実際は名前だけの幽霊部員だよね」

という末端・補欠の人に限って誇張するし、

逆にメインで活躍している人は全く誇張しなかった。

はたから見ていて実に滑稽だった。

これだけは強調しておきたいが

強いのはそのクラブや団体の看板なのであって、そこに属する末端の一個人ではない。

これは学校・会社・チーム等々全てに共通する。

「○○大卒」というのは確かにすごいが、

本当にすごいのはその大学の創設者や中枢の人間である。

「あの有名な株式会社○○所属」というのは確かにすごいが、

本当にすごいのはその会社の創設者や中枢の人間である。

「あのチーム○○所属」というのは確かにすごいが、

本当にすごいのはそのチームの創設者や中枢の人間である。

ここでもやはり

本当に貢献・活躍している人は自分からわざわざ誇張しないし、

その団体にとってお荷物になっている人に限ってやたら誇張する。

スポーツ・学問・課外活動・趣味や同好会…

どんな分野でもこれにはもう本当に例外がなかった。

ここであなたにお伝えしたいことは、

せっかく留学先で団体やクラブに所属するのなら

最低でもレギュラーメンバー、できれば上層部でないと意味がないということだ。

であれば、管理する側の大変さも同時に経験できるし

同じ出来事でもより多くのことを学ぶことができる。

「上には上の役割があって、下には下の役割がある」

という綺麗事を言うつもりはない。

中枢と末端とでは得られるものの桁が違う。

末端はいつでもポイ捨て・交換が可能だが、中枢はこうはいかない。

換言すれば、既存の団体に入ってレギュラーメンバーになれそうもなく

今から新しい団体を作る勇気もないのであれば、

下手に群れるよりも孤独になった方が潔い。

 

…筆者、透佳(スミカ)

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