文法力と並び替え問題。

純粋な文法知識のみを問うのであれば、私は文章の並び替え問題(整序英作文とも呼ばれる)が最適だと思う。

英文法とはつまり、「正しい順番で正しい言葉を並べること」だからだ。

正しい文章が作れるということは、正しい文章の構成が分かっているということである。

【追伸】
問)日本語の意味になるように、語を並べ替えて文章を作りなさい。
富士山は日本で一番高い山だ。
other / than / Japan / higher / no / in / mountain / is / Mt. Fuji / .

例えばこういうタイプの問題のことである。

  • どういう構文なのか
  • 主語・動詞は何になるのか
  • 主語・動詞の後は何をどの順番で置くのか

ざっと思い浮かべただけでもこれら3要素を一気に見定めることができる。

通常の英作文と違って単語は全て用意されているから、

「単語を知らなかった」「スペルミスをした」等の要素がなくなり

純粋に文法力だけを測ることが可能になる。

(換言すれば通常の英作文は文法以外の要素も大いに絡むということだ)

偏差値・学校のテストの点数や成績の割に並び替え問題が得意な子がいたら、

その子は単語・熟語の地道な暗記をサボってセンスだけで英語をやっている可能性がある。

その逆に、偏差値・学校のテストの点数や成績の割に並び替え問題が苦手な子がいたら

その子は文法の必須事項がいまいち頭に入っておらず暗記力だけでごまかしている可能性がある。

並び替え問題一つとっても、

例えばこういう仮説構築ができるようになるのが英語講師という生き物である。

 

…筆者、透佳(スミカ)

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