なぜなら「比較するために全てに通ってみました!」という人はまあ現れないからだ。
本来はA塾もB塾もC塾も一人で全て通ってみた上で比べるのが理想なのだが、中々そうはいかない。
そして現実には、A塾に通ったAさん・B塾に通ったBさん・C塾に通ったCさんによるそれぞれの主観・感想の博覧会になるから客観的比較にならない。
【追伸】
こういうのは飲食物で考えると分かりやすい。
例えばビール好きのおじさんを3人連れてきて、
スーパードライと一番搾りとプレミアムモルツを各3本ずつ買ってくれば
その3人のおじさんは全員同じ3本のビールを飲み比べることができる。
その上で「やっぱりスーパードライは…」「一番搾りは…」と議論しあうことができる。
もちろん主観は入るが、
全員同じものを飲んでいる上での議論だからある程度は建設的だ。
だが塾はこうはいかない。
なぜなら同時に複数ブランドの塾を経験することはできないからだ。
(物理的にはまあできないこともないが意味がない)
先程のビールの論理でいけば、
例えば東進と河合塾と駿台に同時に通っている生徒を3人連れてきて
その上で「やっぱり東進は…」「駿台は…」と議論をするのが筋だが中々そうはいかない。
実際には東進に通う人は東進のことしか知らないし、他の場合も然りだ。
その状態では「こちらが良い」「あちらが良い」などと比べようがないではないか。
その塾しかよく知らないんだから。
【追伸の追伸】
その上で塾業界の人間として言うと、
塾っていうのは全て役割分担だと思うんだよね。
難関向けの塾、中堅向けの塾、
母性溢れる塾、父性溢れる塾、
コスパ(料金)第一の塾、度外視の塾、
オールラウンドな塾、一点突破の塾…全てバラバラだ。
畢竟、万人にとって「これが一番、それ以外は全て不正解」という塾など存在せず
ひたすら自分にあった塾を引き当てられるかどうかが全てである。
…筆者、透佳(スミカ)
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