叱らない。

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私の指導方針の一つとして、宿題をやってこなかった子を絶対に叱らないというものがある。

叱るのが面倒だから、とかそういった理由ではない。

この世の全ての勉強はやりたい人がやる権利であり、そこに対して「どうしてやってこないんだ」と講師として怒鳴る理由も必要もないからだ。

【追伸】
「宿題忘れました」「なくしました」「家に忘れてきました」

これまでの講師指導歴の中で何百回言われたか分からない。

古くは、短大で同級生にTOEICを教えていた頃から散々耳にしてきた。

その時代も併せて、叱ったことが一度もない。

逆に聞くが、叱る理由が分からない。

「その宿題をやらないと、勉強にならない・学力が上がらないから」

「その宿題をやらないと、その生徒のためにならないから」

「その宿題をやらないと、こちらが計画したように成績が伸びないから」

なるほど、上記全てぐうの音も出ない正論である。

だが、私の考えはこうである。

そんなの、そいつが自分で気付かない限り一生気付かないよね

ということだ。

自分の胸に手を当てて、どうか正直に考えてもらいたい。

大人から「勉強は大事だぞ」「勉強しろ」と言われたぐらいで

本当に勉強し始める子供はこの世にどれくらいいるだろうか?

恐らく限りなくゼロに近いだろう。

「いいえ!うちの子は自ら率先して勉強します」

と必死に反論してくれる親御さんもいるかもしれないが、

それは大人の言うことを素直に聞いてそうなったのではない。

「勉強ができたら〇〇がもらえる」というご褒美で釣ったか、

「勉強ができなかったら〇〇を没収する」という罰で脅したかのいずれかである。

これをどちらもやったことのない家庭があったらぜひ教えていただきたい。

別に飴と鞭は何も悪いことではないし、恥じることでもない。

ただ私は、

飴と鞭がなければ子供は勉強なんてするわけがない

という事実をお伝えしているだけだ。

さて、宿題の話だった。

もし本当に宿題をやらせることだけにフォーカスするのなら、私は恐らく

「宿題やったらアマギフ千円分あげます!」

「宿題やらなかったら一週間ファラオ生活です!」

とかやるだろう。

だが、根本的な問題はそこではない。

飴と鞭なんかなくても、子供たちが自分から率先して勉強するならそれに越したことはない。

そのために必要なのが、

勉強をすると、こんなに将来役立つよ

勉強をしないと、こんなに将来悲惨だよ

といった、「勉強と直接関係のある飴と鞭」である。

とはいえ、子供にとっては将来の話など(ほぼ)どうでもいい。

「将来は〇〇に就職して、〇〇のスキルを磨いて、〇〇歳くらいで…」

なんて緻密な人生プランを真剣に練り上げている中学生などほぼいない。

「そんなことよりスイッチよこせ」という時代である。

それならば、

子供が自分の身を持って知るまで、痛い目に遭い続ければいいんじゃない

というのが私の考えだ。

「宿題をやらないとテストの成績が」と叱るのではない。

宿題をサボってもらって、実際にテストで死んでもらうのだ。

これだけは断言してもいいが、これが一番効く。

これで「あ、宿題って大事なんだな」と嫌でも気付く。

それでも気付かないなら、そこまでのヤツだったということ。

それだけの話。

【追伸の追伸】
「宿題をやってこなかった子がいたら、一人当たり1万円、先生の給料から引きます」

とか言われたら私も大声で怒鳴るかもね(笑)。

 

…筆者、透佳(スミカ)

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