「ムカッときた時の本質」experienced。

ノンフィクション – experienced

ですから先程申し上げた通り…

このフレーズは言われたら
カチン!とくるだろうなあ…と
乙は本の一フレーズを見てそう思っていた。

なぜならこの台詞は、
「さっき言ったよね?」
「お前バカなの?」と言っているのと同じだからだ。

これは英語でのAs I told you.とも同じだ。

乙は留学生の頃、
とある生徒が教授に怒られているときに、
教授がこの英語を使ったのが強く記憶に残っている。

生徒に否がなければ、
「何度言ったら分かるの?」と言っているのと同じだから
仮に殴りかかられても文句は言えないだろう。

これはそのぐらいの
相手に対する侮蔑の台詞である。

それに加え、
自分の思っていることが
たった一度伝えたぐらいで
相手に100%そのまま正確に伝わるはずがないではないか。

そんなことを頭の片隅に置きながら仕事をしていたら、
案の定乙は「引き寄せる」ことになる。

甲からこんな一文が届いた。

さっきも言ったけど…

乙にはこう聞こえた。

さっき一度言ったよね?
それで伝わらないって君はバカなの?

文面でのコミュニケーションは恐ろしい。

伝えたことではなく、伝わったことが全て
というコミュニケーションの大原則が
この様に良い意味でも悪い意味でも増幅するからだ。

怒りを通り越して
「あぁ、この人はダメだな」
と今後乙は甲から静かに距離を置くことになる。

「これを言ったら相手がどうなるか」
を考えることができない人が
偉そうに人に何かものを言う資格はない。

それを一番知っているのは、
今まで数多く「加害者」になってきた
他ならぬ乙自身であった。

 

…筆者、スミカ(Rick)

「ムカッときた時の本質。」

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