どうも、こんにちは透佳(スミカ)です。
最近、ようやく
本ブログのPVが陽の目を見るようになったので
「よく閲覧されている記事はどれだろう?」
と調べてみました。
そして、検索流入とかリンクとか全部ひっくるめて
ぶっちぎりでアクセストップだったのが、この記事。
この記事、「英語 パラフレーズ」でググると
たまに検索トップに躍り出るとかいう
筆者も全く想定していなかった伸び具合。
こいつA○azonとかD○Mにも先行し始めましたよ
先日この記事もリライトしましたが、
せっかくパラフレーズ上達を求めて
このブログに多くの方が訪れてくれているなら、
さらなる続編・進化版を書こうじゃないか…と。
という訳で、この記事はパラフレーズ第3弾。
ある程度パラフレーズがつかめてきた方、
特に海外留学を目指す人ないししている人に向けて
パラフレーズをもっと深めてもらおうという記事です。
第1弾:「マジヤバい」はマジヤバい?
海外留学に向けて「パラフレーズ」をマスターするべき3つの理由第2弾:【保存版】海外留学必須テク!
英語「パラフレーズ」の習得はたった2つの勉強法で出来る!まだ見ていない方はそちらを先に見て頂けますと
もっとパラフレーズが分かりやすくなりますよ!やったね!
そのための進化・発展のヒントを、
今回は3つ用意しています。
この英語学習必須スキルを攻略して、どうか
よりよいパラフレーズライフ(今作った)を…
① 「つまり」を考える。
パラフレーズとは、言い換え。
しかし、ただ単に
「別の語句を使えばいいんでしょ」
なんて思っていたらまだまだパラフレーズマスターへの道は遠いです。
では、実際の英語学習や留学において
どのようにパラフレーズが使われているのか?
その主たるものが、「つまり」なのです。
英作文のOREO構成のカギは「つまり」
「つまり」の働き方を解説するために、
まずは通常の英作文の構成を解説します。
英作文を形成する最もシンプルな構築として、
- O…Opinion(意見)
- R…Reason(その理由)
- E…Example(例)
- O…Opinion(意見)
という、OREOルールが存在します。
(全く知らなかった人は今覚えてね)
例えば、
- O(意見)…カービィは可愛い。
- R(理由)…なぜなら、体の全てのパーツが可愛さを顕現しているからだ。
- E(例)…例えば、そのキュンキュンとした目は見る者を癒してくれる。
- O(意見)…従って、カービィは可愛い。
この様に、OREOルールのもとに
この4要素を順番になぞることで、
- 読者に理解されやすい
- 分かってもらえやすい
- 納得してもらいやすい
そんな
議論文としての英文を書くことができるんですね。
「話の流れとして成立する」ということ
とはいえ、
上の議論には一つの問題があります。
それは、
事あるごとに「ぽよみ」とつぶやく
かびたやに心身ともに洗脳浄化されたような
重度のカービィクラスタでもなければ
上の議論に納得することはできないことです。
少々お付き合いください
つまり、これらOREOの間に入る
説明や補足をする文章が必要ですよね。
無いと、理論としてはちと厳しいです。
カービィのことをあまり知らない人や
いや何いってだこいつと思っている方は
「話の流れがボドボドダ!」と考えた上で
以下のような質問をするでしょう。
- いや、「可愛い」ってここではつまりどういうニュアンス?
- 「可愛さを顕現」とはつまり何を言っているの?
- 「目」はなんで「可愛い」の例になるの?つまり何の例?
- それらを別の言葉で説明して!文章を増やして!
- 話の流れがうまく掴めない!もっと丁寧に議論して!
お気付きいただけただろうか・・・。
そう、この「つまり」こそ
パラフレーズが最も輝く瞬間。
別の表現を用いて言い換える・
分かりやすくかみ砕くことで
話の流れを整え、強くすることができるのです。
英語で言えば、
- That is
- It means that
- In other words
例えばこれらの表現から始まる文章を用いて
理論を補強・サポート・誘導することで、
皆が納得出来るような議論に
その文章を生まれ変わらせることができます。
では、実際にやってみましょう。
- O(意見)…カービィは可愛い。
- 「つまり」…カービィのキュートさは見る者を癒してくれる。
- R(理由)…なぜなら、体の全てのパーツが可愛さを権限しているからだ。
- 「つまり」…「可愛い」と表現される体の部位の特徴が一様に集約している。
- E(例)…例えば、そのキュンキュンとした目は見る者を癒してくれる。
- 「つまり」…白黒青の3色コントラストが甘く麗しく見つめてくれる。
- O(意見)…従って、カービィは可愛い。カービィこそ世界である。
いかがでしょうか。
いざ本番のライティングにおいて
これほどまでに「つまり」を連呼する必要はありませんが、
パラフレーズで間の文脈を繋ぐことで
格段に筋の通った文章(当社比)になっていることに
お気づきいただけたかと思います。
いやでもカービィとか別にとか言った奴はちょっとこっち来い
ライティングにおける「つまり」の使いどころ
この様に、文章を書く・話をするにおいて
「つまり」を使うタイミングには、
- 意見の後の「つまり」
意見を言い換えたりかみ砕いたり補足したり - 理由の後の「つまり」
この理由はこういう事を言っているんだよという説明 - 例の後の「つまり」
この例はこういう意味なんだよ、だから意見のサポートになるよという働き
主にこの3つのパターンがあります。
ライティングにおいて、
パラフレーズによって形成される
OREOの間に挟まる「つまり」文章。
元の文章をより読みやすく・スムーズな流れで
議論を進ませる・納得させることが可能な
いわば蝶番のような存在なのです。
そして特にライティングにおいて、
この「つまり」を考えることこそが
パラフレーズを使いこなし、極める第一歩となります。
② 「便利過ぎる表現」に頼らない。
「つまり」との関係性の次は、
パラフレーズを極めるにおいて
絶対にやってはいけない事をご紹介します。
それは、「便利過ぎる表現」を繰り返すこと。
同じ単語や表現を使いまわす、
つまり一つの現象に対して一通りの説明しかできない
ことは、ライティングにおいて致命傷になります。
なぜなら同じ語句を乱発するという事は、
それ以上の説明や描写を放棄している・
読者の判断に全て任せてしまっている…という
文章のみで全ての内容を伝えなければならない
ライティングにおいて絶対にやってはいけない事だからです。
ついつい使ってしまう「NGワード」に要注意!
日本語での「NGワード」については、
先日の記事でも紹介しました。
- ヤバい
- マジ
- 超
- うぜえ
まあこれらの日本語に関しては
パラフレーズや表現技法といったテクの
それ以前の問題である気もしますが、
これらの表現を日頃乱発する人はもれなく
これ以外の表現方法を覚えようとしません。
では、英単語での例を一つ。
“Delicious”。
今ドキ、もしかしたら
小学生でも知っていそうな英単語ですが、
日本語の「おいしい」と同じく
この単語には重大な欠陥があります。
単純です。
- 何が
- どの位
- なぜ
美味しいのか…の説明を
この単語だけでは全く出来ないからです。
過去、学生に英語を教えていた際にも
「食」をテーマにしたエッセイを書かせていましたが、
おいしいの「先」にこそ書くネタが詰まっているのに
それを書かない生徒の多いこと多いこと。
食レポで想像してみてください。
見るからにおいしそうなモノを食べて…一言。
- 旨い!
- 美味しい!
びゃあうまい!ヤバい!
仮に、これらの表現だけで食レポが終わったら
画面越しにそれを見ている私たちはどう思うでしょうか。
- おい、説明しろよ。
- どう…どう美味しいの?
- (何が言いたいのか分から)ないです。
うわぁ…この人超ヤバい。マジ卍。
早い話、説明不足すぎて非難轟々でしょう。
もちろん、”Delicious”という単語自体を
英文に使うことは否定しませんが、
それに頼りきって他の説明を放棄してしまうと
読者の間には混乱が広がってしまう…ということです。
日本人は「Because」を使いすぎている
もう一つ、英単語の例を。
“Because”。
日本人で英語を扱う人の8割が
“Because”の使い過ぎです。
酷いと数文章に一回とか出てくるよね
- As
- Since
- The reason is that ~
- It causes by ~
- Due to ~
これらはほんの一例かつ
意味自体はBecauseと基本的には同じですが、
たとえ同じ意味を表すにしても
様々な表現法を使いこなす・使い分けるだけで
英文の知的さのレベルはぐんとアップします。
逆に言えば、ネイティブの間では
「何回も何回も同じ単語を使うと馬鹿に聞こえる」
という考え方があります。
そうならないためにも
「使える手札・武器を増やしておくこと」が重要であり、
パラフレーズを極めようと思ったら
一つの表現に固執する事は許されないのです。
③ 視点や見方を変えてみる。
最後のこの3つ目は
他の2つと比べると少しレベルが上がりますが、
パラフレーズを極めるにおいては不可欠なコンセプトです。
一つの物事や現象には
一つの面しか用意されていない…
という訳ではありませんね。
物事には、複数の様々な視点や見方があります。
それらの視点を兼ね備えると
物事を様々な視点から見ることができ、
すなわち表現の方法も増えるということです。
「下町ボブスレー」問題でパラフレーズを考える
では、この項目に関しては
2018年の平昌五輪に際して話題となった
「とあるニュース」を見てみましょう。
「下町ボブスレー」 ジャマイカ、平昌五輪で使わず
東京都大田区の町工場が中心となって競技用そりを開発する「下町ボブスレー」のプロジェクト推進委員会は5日、そりを無償提供してきたジャマイカ側から平昌五輪で使わないとの連絡があったと明らかにした。ジャマイカ側は平昌五輪でこのそりを使う契約を推進委と結んだが、出場権獲得に向けた転戦中にラトビア製に乗り換えていた。推進委は損害賠償請求も視野に入れる。
推進委によると、ジャマイカ側は輸送業者のストライキを理由に国際大会の実績があるラトビア製に乗り換え、女子チーム(2人乗り)が五輪出場権を獲得した。推進委にはそりの性能不足も主張していた。
推進委は改良に対応する一方、平昌五輪での使用を求めてきたが、性能を巡る議論は平行線をたどった。ジャマイカ側に提供したそりは4台。五輪で使わない場合は損害賠償として1台当たり開発・輸送費の4倍に当たる6800万円を請求する取り決めがあるという。
推進委の細貝淳一ゼネラルマネジャーは同日、大田区内で記者会見し、「まだ諦めていない。交渉は続けている」と苦しい胸の内を明かした。
通称「下町ボブスレー」が
使用契約を結んでいたジャマイカ代表に
土壇場で使われない事が決定された…という記事。
次報を確認しましたが、決定は覆らない模様
日本人からすれば、この様な見方があります。
- なぜジャマイカは日本の高い技術を捨てたのだ!
- 「下町ボブスレー」…聞いた事あったけど、残念だな
- 契約違反なんだから、違約金の請求は当然だ!
ですが、当然トップアスリートである
ジャマイカ代表にも意見はあります。
- スポーツである以上、少しでも速いタイムを追及するのは当然。
- そもそもバックアップ体制や品質がしっかりしていない。
- 「まだ諦めていない」のはむしろこちらの方だ。
そして、先ほど「日本人」と
大きく括ってしまいましたが、
彼らの内にはこの様な意見も確かに存在します。
- そもそも技術が名声に追いついてなかっただけなんだが。
- ボブスレーを「利用してやろう」という人の国内に多いこと。
- 損害賠償とか止めてほしい。日本の恥さらしじゃん。
パラフレーズを通じて「人の数だけ視点はある」ことを学ぶ
ここでは「どれが正しいか」というのは
敢えて問題にはしません。
大切なのは、物事を一つの視点・一つの表現で
全て判断しようとしてしまうのには
大きなリスクを伴うということです。
ライティングに話を戻しますと、
トピックから意見・その理由から例まで…
人の持つ考えは人ひとりごとに違います。
だからこそ、複数の視点・見方を身に着けておくことで
より多くの表現ができるようになろう…という事です。
これもまた、パラフレーズの「一面」なのです。
まとめ パラフレーズを極めるために
- 「つまり」を考えること、それこそがパラフレーズ!
- 便利過ぎる表現から卒業!もっと素敵な言葉で持論を固める
- 物事の見方は一つじゃない!多角的分析が表現を広く・深くする
パラフレーズの技術を極めると、
ライティングのみならずスピーキング・
またより大きな視点での学力・知力も
共に伸ばしていくことができるので、
習得しておいてソンはありませんよ!
ではでは、今回はこんなところで。
ここまでお読みいただき、誠にありがとうございました。
ご意見ご質問等あれば、「お問い合わせ」またはコメントまで。
…筆者、スミカ(Rick)
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