学校の内申点には一つの法則がある。
それは「自分は『4』を取れれば十分だな」と満足した瞬間、それが上限になるということだ。
自分の目標達成に対して満足した場合、以後それに入り浸って手を抜くのが学生という生物である。
【追伸】
これは全ての世界に共通するだろう。
「これでいい」と思ったところが、その人の限界である。
もうそこから伸びることはない。
いかに他人(職業柄で言えば塾講師)が
「君はもっと高い目標を持っていい」
「君は100点を目指せる人間だよ」
と指摘したところで、
本人が「それでいい」と思っているのだからもう無理だ。
「そこをなんとかするのが教育者じゃないんですか!」
という声が聞こえてきそうだ。
ではそんなあなたに私から問いたいが、
「『その気がない人間』をその気にさせる」のは
この世で最も難しいコミュニケーション技術ではなかろうか。
買う気の全くなかった人に買わせる。
観る気の全くなかった人に観させる。
手伝う気の全くなかった人に手伝わせる。
これを強制・脅しの類一切抜きで出来る人間がこの世にどれほどいるか。
これだけは塾講師として断言してもいいが、
もし塾講師にそんな人間がいたら
その人は会社員なんてやってないでとっとと自分の塾を立ち上げた方がいい。
「勉強をやる気がない子をその気にさせてしまう」
というのは塾業界において最強のスキルだからだ。
それと同時に最も希少価値が高いスキルでもある。
実際にはそんな塾講師は伝説上の生き物だから、
塾に通っていてもまるでやる気のない生徒なんてごまんと溢れている。
【追伸の追伸】
その上で、私流の「やる気アップトーク」を紹介しよう。
「どうして勉強しないといけないんですか?」
こう本気で聞いてくる子がいたら、
(この質問の99%はサボる口実だからそれらは一蹴するけど)
私は本気でこう答える。
この世の仕組みとして、
勉強ができるヤツは「選ぶ」資格がある。
勉強ができないヤツは「選ぶ」資格がない。
一切の綺麗事を排除すると、
職業、結婚相手、住む場所、交友関係、老後の暮らしに至るまで
勉強ができないヤツには選択肢がない。
唯一選べる選択肢というのも、
一生給料の上がらない肉体労働、独り身(好き好んだ独身ではなく単にモテない独身)、田舎の村社会、うだつのあがらない連中、自己責任という名のホームレスがせいぜいである。
それに対して、勉強ができるヤツは
頭を使う仕事でもいいし、体を使う仕事でもいい。
結婚したければ結婚できるし、したくなければしなくていい。
都会に住んでもいいし、それを避けて田舎を選んでもいい。
一流の人脈を築いてもいいし、はたまた孤高の存在になるのもいい。
老後も年金制度が破綻しようがなんだろうが関係ないだけの資金が勝手に貯まる。
勉強ができないと、選ぶ資格すら与えられないようにこの世はできている。
今日も言い切ったよ。
これを読んでもまだ
「ふうん、まあオレには関係ないか」
とか言ってるドンマイ君がいたらそれまでだ。
一生しがない人生を歩むのがお似合いだ。
「そんな訳ないじゃない!」
とシャウトしているドンマイちゃんもいそうだ。
確かに、個別で見ればいくらでも例外はあるけど
統計・確率で考えれば
どう考えても勉強ができた方が人生は生きやすい。
東証1部上場企業の役職クラスの学歴でも調べてみれば一瞬で分かる。
以上、現時点ではどこにも書いていない爆弾級の本音を書いたよ。
最大級の愛を込めて。
…筆者、透佳(スミカ)
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