似ているものの違いを教えるのが、塾講師の真髄。

byとuntilの違い、使役動詞のlet/make/haveのニュアンスの違い、比較におけるofとinの違い。

こういうのを丸暗記ではなく、いかにして理屈で分かりやすく教えられるかが英語講師のキモだと思う。

こういうのは事前にしっかり仕込んでおかないとつい「同じようなもんだよ」「こういうもんだから」と逃げてしまう。

【追伸】
私も仕事柄、他の英語講師が指導をしている様子を見る機会が多いのだが

「同じようなもんだよ」「こういうもんだよ」とすぐに発してしまうのは典型的なダメ講師である。

例えばbyとuntilなんて全く同じようなものではない。

「〜まで(それ以前に終わってもいいけど)」と

「〜まで(その時が来るまでずっと継続的に)」では意味がまるで違う。

例えばこういうことがサッと出てくるのが優れた英語講師なのだ。

確かにこれは知識や経験の比重が大きいが、私はそこにセンスも多少絡むと思う。

「同じようなもんだよ」「とにかく覚えろ」で終わらせない感性があるか否かである。

私が知る限り、自身が丸暗記で勉強してきた講師は生徒にも同じく丸暗記を強制することが多いが

工夫して勉強してきた経験がある講師は同じく教える時にも工夫を凝らそうとする。

ちなみにこれは講師採用の時にもすごく見られるポイントであり、

英語の勉強で苦労しなかったタイプの人は落とされることが大半だ。

「どうしてこんなことも分からないんだ」と生徒に面と向かって言いかねないから。

 

…筆者、透佳(スミカ)

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