Technique:講師にはどんどん質問をぶつけろ。追加請求されないのだから。

親御さんには絶対に教えない学習塾のホンネ

このチャプターでは学習塾の使い倒し方を紹介しているが、

よりコスパを求めるのであればやはり講師を捕まえるのが最強だ。

まともに勉強していれば、

よく分からないことや誰かに質問したいことは山ほど出てくる。

そこで塾講師をとっ捕まえて尋ねるのだ。

これは塾の選び方・見極め方にも関連してくるが、

「質問があります」と来た生徒に対して、

「忙しい」「後にして」と言ったり

ぞんざいな対応をする塾は三流だから即刻退塾していい。

公立の小・中学校と違って

お金を払って顧客としてサービスを受けようとしているのに、

それを拒否する塾に人様から料金を受け取る資格はない。

換言すれば、まともな塾であれば

「質問があります」という子に対しては喜んで対応してくれる。

「待ってました」と言わんばかりにだ。

それもそのはずで、

塾講師の業務で「生徒対応」より大切な仕事は存在しない。

次回の授業準備があろうが、

丸付けや添削があろうが、

一日の終わりの掃除や締め作業があろうが、

他に雑用や事務作業があろうがなんだろうが、

目の前に助けを求めている生徒がいたらそれが最優先である。

流石に「質問のための質問」をするのは避けるべきだが、

塾に所属する子には質問をするのに一切の遠慮は必要ない。

どうしてこんなことを書くかといえば、

それだけ「質問をする」という行為を遠慮してしなかったり

恥ずかしい・面倒臭い等の理由で躊躇する生徒が過半数だからだ。

そこに遠慮もしないし躊躇も要らないから

聞きたい事があったらどんどん聞いてほしい、

というのが塾講師の本音だ。

とは言え、講師の方から生徒をとっ捕まえて

「〇〇君!!質問ない!?大丈夫!?」

などとやろうものならドン引きされてしまうから、

生徒の方から質問するように仕向けているというだけの話だ。

私がこれまで見てきた限りでは、

「一回見た・聞いただけで全てを記憶できる」生徒という例外と

質問のための質問をしてくる生徒という例外、これら2つを除き

質問の数と成績は概ね比例する。

良い質問をガンガンしていった子は、ガンガン成績を伸ばしていったのだ。

良い質問・悪い質問という言葉が出たが、これも紹介しておこう。

良い質問というのは、一言で言えば前向きな質問のことだ。

  • 「こうしたいんですけど、どうすればいいですか」
  • 「こうなのは分かったんですけど、どうしてですか」
  • 「これが難しくてどうにかしたいんですけど、何をするべきですか」

こういった「深い理解」「テストでの得点」などといった

具体的目標が伴った質問のことを言う。

こういった質問は答える方も大歓迎だし、

塾講師として今までの知識・経験を総動員して答えたくなる。

対して悪い質問というのは、後ろ向きな質問のことだ。

  • 「どうしてこんなのやらないといけないんですか」
  • 「これ、覚えないとダメですか」
  • 教科書にそのまま書いてある・載っていることが答えになる質問

こういった「しなかった方がよかった質問」を指す。

これらに対しては答える方もウンザリするし、そもそも答えたくなくなる。

もしあなたが生徒なら、

悪い質問ではなく良い質問を通して塾講師を使い倒していただきたい。

社会と違って、学習塾は

「はい、この質問に答え方から〇〇円ね」

と追加請求されない。

「え!質問に答えてもらうって普通タダじゃないんですか」

という方に向けてお答えしておくと、

人間社会では基本知恵は有料である。

質問に対してドンピシャの答えをもらって

しかも追加料金が発生しないなんて、学習塾ぐらいのものだ。

だからダメだ、という話ではない。

だから素晴らしい、使い倒そうという話ということだ。

 

…筆者、透佳(スミカ)

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