学習塾であなたが支払うことになる費用の一つに教材費がある。
いわゆるテキスト代である。
塾によりけりだが、年間5千円〜1万円という所が多い。
この教材費において、同じ料金を払っておきながら使い倒す方法がある。
それがこの演習プリントを塾にお願いすることだ。
少し塾側の事情を話すと、
学習塾には様々な教材開発業者から
「見本」として毎年大量の教材・冊子が送られてくる。
建前としては、見本を見て興味があったら
(つまり在籍生徒に配るようなメインの教科書として使うなら)
「採用」ということで契約・お金が発生する。
採用されなかった見本教材は
特に回収等されることもなく、塾が在庫として抱えることになる。
そしてここからが裏メニューだが、
この「見本」の山から授業で使う演習教材を選んで使う塾は少なくない。
元手0円・タダである。
種類も大量にあるから、
「解く問題が中々ない…」
と迷う心配がない。
むしろ
「今日はどの教材のどの問題を解かせようかな」
と選び放題の状態である。
そして、これは他業界からすればグレーだろうが
「見本」の教材をコピー・生徒に配って解かせることも多々ある。
(何がグレーかと言うと一応商用利用をしている為)
つまり、学習塾は
生徒から「最近授業でやった〇〇の問題集が欲しいです」と言われたら
いくらでも揃えられる在庫を持っている。
おまけに答えもしっかりついている。
印刷する手間はあるだろうが、それくらいである。
これを活かさない手はない。
なぜ私がここまで知っているかといえば、実際に経験があるからだ。
例えば学校の定期試験の時期になると、
「学校のテストの対策問題が解きたい」
「学校のテストの範囲の復習がしたい」
という声が殺到する。
それに対して先述した「テスト対策問題」を作る塾もある。
私はその上で、
そのテスト範囲の問題が載っている問題集を見繕って印刷・生徒に渡していた。
もちろん答え付きで。
塾からしてみればいくらでも転がっている「見本」の一つだから、
こんな程度で塾側は追加料金などとらない。
生徒からしてみても、テスト対策でドンピシャの学習教材が
しかも無料で貰えるのだから至れり尽くせりだ。
中には教育熱心なのだろうか、
書店で市販されている「教科書和訳・解説テキスト」のようなものを
自腹で買って子供に持たせていたご家庭もあったが、
同じようなものでよければ塾で無料で手に入れることができるため
私は「タダで手に入るのにもったいないなあ」と思っていたものだ。
これらの話を総合すると、
学習塾が在庫として抱えている全ての教材を生徒はタダで使う権利がある。
これを使い倒さない手はないということだ。
…筆者、透佳(スミカ)
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