「英会話習得は絶対に英会話スクールなのか」experienced。

ノンフィクション – experienced

「乙さ、英会話スクール勤務の身として
英会話スクールの選び方指南みたいなのってある?
あ、もちろん『私共の教室へ…』はナシね笑」

「当たり前だよ笑。
向こうからよほど熱心に言われない限りはやらない。
それは一番やっちゃいけないことだと思ってるから」

念のため言っておくが、
「英会話スクール勤務」というのは本当の話である。

「…で?教えてよ。選び方」

「ふむ」

乙が改めて身体の向きを甲に向ける。

「まずふまえておきたいのは、
『英会話スクールじゃないとできないこと』と…
いや、こういう図を用意した方がいいな」

乙は偶然手元にあった一枚の紙に、
以下の図を即興で書き出した。

英会話教室… でないと出来ないこと じゃなくても出来ること
だと便利・有益なこと
である必要はないこと

「お、出た出た笑。
ほんと乙、こういうデカルト座標信者だよね」

「こら笑」

「…で、まあ。
ただ、この図をパッとみて思ったのは
よくよく考えてみたら
『英会話教室じゃないとできないこと』なんてあるか?」

「確かにね。
単に英語を話したいだけなら
イベントでもなんでも、
なんなら街頭インタビューだろうがなんだろうが
正直手段はいくらでもある」

迷ったらインタビュアーのフリをして
空港で外国人に話しかければいい(笑)。

「言われてみればそうだな。
じゃあそれは英会話教室の本質じゃない。
てことは…」

「『あなたの学習目的にあった英会話ができること』かな。
これは基本的に英会話教室でしかできない。
出来たとしても、まあ有料の売り物だよね」

「そうだよね。
それってもう立派なサービスだもんね」

それを無料でやるのは
そういう類のNPO法人ぐらいだろう(あるとすれば)。

「じゃあ、さっきの『単なる英会話』とかは
ここの右上(英会話教室じゃなくてもいいけど〃なら便利なこと)
に入るのかな」

「そうだね。
「話す」という行為自体は普通だけど、

基本的に皆が同じ目的を持ってそこにいるから
単なるお酒の席と比べればより建設的な話ができる」

「じゃあ、この右下は?
(英会話教室じゃなくていいし、その必要もない)」

「これはもうハッキリしてる。『友達作り』。
そういう人は大抵ロクなのがいない」

だって「友達作り」が目的だもの。

「なるほどね笑。
じゃあ、となると最後に一つ左下か。
英会話教室にしかないけどその必要がない…
って、これはかなりぶっちゃけになるね」

「これはね、究極その人による」

「どういうこと?」

「だって、仮に英会話教室から熱心に説明されて
『これはウチだけの強みです!』って言われても
それを必要と感じるかどうかはその人次第じゃんか」

「確かに」

基本的に
そういうことはないと願いたいが。

「だから、直接店舗に行くなり体験受けるなり
店舗に電話かけるなりで
従業員とちゃんと話したほうがいい。
それで甲が『あ、いらんな』って感じたらそれが正しい」

甲の顔つきがこころなしか笑顔になった。

 

…筆者、スミカ(Rick)

「英会話習得は絶対に英会話スクールなのか。」

【追伸】
あと、これはぶっちゃけるが
「オススメの英会話教室」を聞かれて
真っ先に自社の教室を挙げる社員からは
とりあえず距離を置いたほうがいい。
「真っ先に」というのがいただけない。

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