どうも、こんにちはスミカ(Rick)です。
今回の記事は、
海外留学を目指す将来の世代にとって
究極の2択である
「留学は都会?それとも田舎?」
を考える方々に向けて、
アメリカ田舎留学あるあるをお届けします。
筆者の実体験や一次情報も豊富に含まれているので、
ぜひ役立ていただければ幸いです。
ちなみに現在筆者が留学中なのは
ミシシッピ。まごうことなき田舎です。
① 安い。
アメリカの田舎に留学する最大の利点は、
留学にかかる費用を抑えられることです。
まず授業料に関して。
どうしても都会の方が
留学生「ウケ」が良かったりする手前、
田舎の大学が生徒を増やす為には工夫が必要となります。
その工夫が例えば安い授業料であったり、
条件が緩くかつ大幅な援助を受けられる奨学金、
州外生徒への追加料金を免除する大学もあります。
※米大学の大半は、州外生徒の授業料が州内生徒より高い
そして「安い」のは大学内の話だけではなく、
その街で住むにあたっての生活費も同じです。
単純に、田舎である方が物価は低いのです。
食費・雑貨費・交通費…どれをとってもより安い
② 「日本人」というだけでレアになれる。
田舎の大学に進む宿命として、
日本人、しいてはアジア人の少なさがあります。
そもそも海外に出て初めて「Asian」という表現を使われる
場所によっては「少ない」どころではなく、
全く見当たらないなんて事も普通に起こります。
ちなみにここUSMでは、
アスリートとして招集される生徒を除けば
アジア圏内出身の生徒は相当稀な存在です。
日本人が少ない、ということは
- 日本語で得られる情報や交流が少ない。
筆者の場合はほぼゼロなので、自力開拓になります - 「英語を話さざるを得ない状況」になりやすい。
つまり、英語が「話せる」じゃなくて「話せないとダメ」 - 一生徒ではなく、「一日本人」として見られる。
「国の代表である」という意識が芽生える
このようなことが起こります。
都会への留学で陥りがちな
「日本人同士でウジャウジャ群れる」という
海外留学において最悪の事態は免れますが、
日頃生き残るためのリサーチや振る舞いは
自分一人で対処していく必要があります。
だからこそ、もし海外留学に
「自立心」や「バイタリティ」を望むのであれば
田舎の大学の方が向いていると言えます。
③ 人が温かい、というかゆるい。
ネット上や実際の留学体験談では
「田舎の人々は優しくて温かい」という
通説がありますが、あれは本当です。
田舎の人って生き急いでないんですよね。
振る舞いにゆとりがありますし、心もおおらかです。
行動に焦りがない、良くも悪くも…
なので、人種的なモノ珍しさもあいまって
それなりに英語が話せることができれば
ローカルの人々はよくこちらの話を聞いてくれます。
例えば、ここハティスバーグの場合は
大学と街の結びつきが確立されていて、
かつ「USMの卒業生がこの街で就職する」
というパターンが多数を占めます。
その為、生まれてこのかたこの街から出たことない…
なんて人もたくさん住んでいるので、
さながら一つの大きなファミリーの様な感覚です。
大学名を言えばもう大抵のことは大丈夫
そして、学業であったり仕事であったり
はたまたはもしもの事故やハプニングの際には
彼らはちゃんと目の色を変えてくれます。
「決める時は決める」って…カッコいい…
余裕があるからこそ、真剣さも生まれる
④ だが、やたら「日本興味あります」アピールは地雷。
さて、ここまで田舎を散々に称賛してきましたが
このブログ半ば恒例(?)の
持ち上げてから突き落とすお時間です。
いざアメリカの田舎の大学に留学して
最初の時期…勉強に生活に環境整備と
慣れない生活に適応しようとするアナタ。
そんなさなか、
「私日本のアニメとか好き。日本語少し喋れる」
と現地でのガイド兼友達を
買って出てくれる現地の大学生や住民が
必ずや現れる、または紹介されることでしょう。
ぼっち大好き筆者ですら居たんだから間違いない
くれぐれも気を付けましょう。
率直に申し上げると、
日本人というレアな存在に「極端に」つけ込んでくる
こういった輩は9割方出会い厨です。
スタッフとか、本当に良い人も例外でいるけど
よくよく、考えてみてください。
- 留学生は「お金持ち」というイメージが未だにある
- そして田舎、日本人の存在自体が真新しい
- こちらは現地での生活に慣れていない・助けが欲しい
- 言語の壁があったり、大変なはずなのに「妙に」優しい
- やたら何かを買ってくれたりどこかに連れて行ってくれる
- こちらで求めてる以上のことをやたらやってくれる
- 特に日本人は自分の意志をハッキリ言わない人が多い
こうやって書いてみるとハッキリしますが、
完全に危ないニオイプンプンです。
これ以上はここでは詰めませんが、
「特に女子」です。気を付けてください。
自分の身は自分で守ってください
まあ、別に筆者は
「留学先で会う人全員を警戒しろ」と
言っている訳ではありません。
ここは日本ではない以上
少しの用心は大切だよね、ということです。
⑤ 勉強に集中…せざるを得ない。
田舎に位置する大学の立地的宿命として、
キャンパス外に遊べる場所があまりありません。
まあなので「田舎」なのですが、
勉強が第一となる留学生活・留学生にとって
これ程ありがたい話はありません。
外部の誘惑をシャットアウトできる、という事は
それだけ自分が本来するべきこと…
留学生で言えば勉学に集中できるという意味です。
ハワイとミシシッピの2か所を
留学生活で経験している筆者から言わせてもらうと、
さて都会となるともう大変です。
- 買い物に行けば、名だたるブランドが勢揃い。
- その地域のいわゆる「観光名所」。
- プール!ビーチ!サーフィン!
- そして酒。バー。パーリナイ。
- というか、催すのにも行くのにもパーティが多すぎる。
もちろん、バランスや自制のとれる方は
うまく付き合っていけばいいでしょうが
留学生活と言う厳しい環境の中で
人というのは外部の誘惑に非常に脆いです。
なら、そういった娯楽はたまの休みにとっておいて
普段はしっかり為すべきことを成す…という
留学生活を送るなら、断然田舎です。
⑥ とはいえ、「やれる事」は沢山ある。
さて、先ほどのあるあるも併せて
「田舎だと何もする事がない!」という
イメージを持っている方が多いでしょうが、
実際はそんなことはありません。
その辺は田舎の大学もキッチリ分かっていて、
日頃の大学生活の息抜きやストレス発散に
利用できる施設を豊富に用意しています。
例えばここUSMでは、
- スポーツジム
- プール
- ランニング・サイクリングコース
- ゲームセンター(小規模だけど)
- 大学スポーツ観戦(これ大事)
これらのアクティビティ全てを、
生徒であれば全て無料で使用することができます。
それに加えて、
「アメリカの田舎」と言う位ですから
自然・アウトドアのレジャーも豊富です。
例えば山や森林でハイキングをしたり…なんてのも
広大な土地を持つ田舎だからこそできる事です。
つまりは「休日は体を動かしましょう!」という訳ですね。
筆者の様なヒキニートは室内で大人しく過ごしましょう
⑦ 編入生徒の出入りが多い。
アメリカの田舎大学には、
「将来は都会に出たい!」と考えながら
今は地方で勉強している…という若い生徒もいます。
なぜでしょうか?
彼らの狙いは、
1・2年次で基礎科目を田舎で履修した上で
3年次から都会で学びたい事に集中することです。
「どうしてそんな事をするの?」
と考えている方もいると思いますが、
実はそうするとそうしないのとでは
かかるお金に大きな差が出るのです。
仮にニューヨークやボストン・ロサンゼルスといった
アメリカの都会にそびえる名門大で学ぶ場合、
どう切りつめても1年で最低5万ドルは消えます。
単純計算で一年あたり500万円
ここで大事なのが、
アメリカにおける全ての大学では専攻の授業に加えて
取らなければならない授業…つまり「基礎科目」は
どこでとってもその単位を認められます。
例外アリ。その大学の編入協定をよく見るように
ならば、その基礎科目の単位を
田舎で早く・安く取ってしまった上で
都会の大学で好きな事を存分に学ぼう…
こう考えるのは、自然なことですよね。
かくいう筆者自身も、
経緯や詳細は一般論と違えど
編入生としてこのUSMに来ました。
ちなみに「出入り」と言ったのは、
都会の喧騒さを嫌い、または故郷を懐かしんで
地方でゆったり勉強をしたい…という出戻り層も
田舎の大学には存在するということです。
⑧ 学生の味方・ブッフェ最強説。
都会で留学をする上での宿命として、
外食費がかさむことが挙げられます。
アパート暮らしなら自炊をしなければ、
また寮に入れたとしてもカフェテリアが合わなくて、
ないしたまには外食を…と考えても、
とにかく都会の食事は節約に苦労します。
ところが、田舎の外食となると
そんな悩みは一様に吹き飛びます。
そう、i○honeブッフェならね。
Golden Corralなどのチェーンにしろ
その地域に根付いたお店にしろ、
田舎に存在するブッフェ(食べ放題)の店は
驚くべき質量とコスパを誇ります。
例えばここハティスバーグ。
Twitterのフォロワーさんに教えていただいて
ミシシッピ2年目にして初めて知った
地元ブッフェ「Super King Buffet」。
ランチの時間帯であれば
わずか9ドルで食べ放題が楽しめるという
なにかおかしいことをやっています。
それに加えて、このブッフェには
種類豊富なお寿司やその場で作る鉄板焼きといった
食うに足る日本要素も存分に用意されています。
仮に都会のブッフェで同じ質を求めると、
支払う額がブーストするのは想像に難しくありません。
なぜ今まで知らなかったんだろう。
⑨ ここだけの話、斡旋業者は田舎の大学を教えない。
もちろん、全ての留学斡旋がこうとは限りません。
筆者自身がこれまで利用してきた所は
海外留学はむしろ田舎の大学推しですし、
そして今こうやって筆者が来ている訳です。
とはいえ。
- 都会の方が親の「ウケ」がいい。情報もある。
- 「日本人が多い」という言葉に安心する親子が多い。
- 「日本人が居ない田舎=孤独」と不安を煽る。
- 単に「留学した」という経歴があればいい。
- 斡旋の提携先である大学が都会中心。
主にこのような理由から、
特に何も知らないような親子に向けては
ひたすら都会の大学を推薦する業者は
決して少なくありません。
単刀直入に言ってしまうと、
都会の大学を紹介しておいた方が
留学を決断してもらえる確率が高い…
つまりお金になるんですよ。
もちろん、都会には都会の良さがありますし
どの大学を留学先に選ぶかは各人の判断です。
ですが、いざ海外留学を志す際には
「自分にとって本当にためになる大学はどこか?」
と、よ~く考えてみてください。
➉ 「田舎がいい」とはいえ、限度はある。
限度はあります。
今回のあるあるは基本的には
田舎の大学推しの記事となっていますが、
「本当に」「物理的に」何も存在しないような
田舎の中の田舎を留学先に選んでしまうと、
もうどうしようありません。
- 大学内には何があるか
- 大学周辺には何があるか
大学公式サイトとグーグルマップ、見よう!
おわりに
さて、今回の
「アメリカ田舎留学あるある」
いかがでしたか?
もちろん、都会と田舎双方に
それぞれの長所と短所が存在します。
それらをしっかりと踏まえた上で、
理想の留学先を選びましょう!
では、今回はこんなところで。
ここまでお読みいただき、誠にありがとうございました。
ご意見ご質問等あれば、「お問い合わせ」またはコメントまで。
…筆者、スミカ(Rick)
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