塾講師が教える上での大前提の一つに、できる人の発想・考えを当たり前として教えては絶対にいけないというものがある。
英語講師の場合は英語が得意だからこそ英語講師になるわけだが、そこに落とし穴がある。
例えばスラッシュリーディングなんて「スラッシュの入れ方なんて慣れればそのうちここだ!と分かるようになる」というのはまさにできる人の発想。
【追伸】
「まあ慣れればその内ホームランぐらい打てるよ(誰でも100メートルぐらい飛ばせるよ)」
と言っているのと同義なんだよね。
初めてバッティングセンターに連れていかれてこんなことを言われたとして、
それで実際に打てなかったらもう嫌になって一生行かなくなるのが目に見えている。
才能がある人はそれでもいいかもしれないけど、
才能がない人にとってみたら何を言っているのかが分からない。
それでは元々才能がある人以外は全員置いていかれてしまう。
で、これは塾業界経験が長い人であれば全員首肯すると思うんだけど
天才中の天才・トップオブトップはわざわざ塾なんてこないから
ホームランの打ち方・ヒットの打ち方を誰にでも分かるように一から丁寧に説明しなければならない。
そういう説明が欲しい子が塾に来るし、そのために塾がある。
それなのに「慣れだ!」「経験だ!」と教えることをサボるのでは
自分で自分の首を絞めている(塾の役目を殺している)のと同じである。
…筆者、透佳(スミカ)
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