その生徒の成績とプライドの高さは反比例すると言わざるを得ない。
できない子に限ってとてつもなく頑固で、かつ「まだ本気でやってないだけ」「教え方が下手」など全ての原因を他人に求めては群れて騒いでいる。
できる子に限ってとてつもなく柔軟で、かつ「まだ改善できる余地がある」「こちらの話の聞き方に課題がある」など全ての原因を自分に求めては孤高に輝いている。
【追伸】
どうしてできない子に限ってプライドが高くなってしまうのか。
ここでは放送禁止レベルの事実を公開しよう。
それは親のプライドが高いからである。
これ以上の理由はこの地球上に一切存在しない。
プライドの高い親に育てられるから、子供もウンとプライドが高くなる。
自信と自尊心ばかり高くなって、まるで学力が上がらなくなる。
もともと勉強というのは謙虚でなければできない行為だ。
「自分はこういうことを知らなかったんだな」と素直に認めることが
何かを学ぶにおいての第一歩だからである。
プライドの高い子はこれができない。
「そんなの知ってました」と知ったかぶりをする。
「できないんじゃなくて、やらないだけです」と強がる。
「自分、かけている勉強時間の割にはできてますよね」と苦しい言い訳をする。
どうしてこんなことになるかと言えば、
全く同じことをその子の親が日常的に行っているからだ。
知ったかぶりの親に育てられたら、子も知ったかぶりになる。
素直じゃない親に育てられたら、子も素直ではなくなる。
言い訳上手の親に育てられたら、子も言い訳上手になる。
こうやって勉強ができなくなっていくのだ。
(つまり勉強嫌いの親の子供はやっぱり勉強嫌いになる可能性が高い)
そして勉強ができなければできないほど、
人生における知ったかぶりや言い訳の割合が増えていく。
知ったかぶりや言い訳が増えていくから、ますます勉強ができなくなっていく。
こうやって負のスパイラルに突入してしまうのだ。
一度こうなったら抜け出すのはほぼ不可能である。
他人に「あなた、勉強できない割にプライド高いですよね」と言われようものなら
ヒステリックに「そんなことない!」と全力で叫ぶからだ。
何よりも自分がその通りであると分かっているが故の反応なのだが。
【追伸の追伸】
ちなみにこれは学校でも塾でも99%矯正不可能だよ。
プライドの高い落ちこぼれに向かってストレートに
「あなた、プライドだけは高いですね。まずはそのプライドを捨てましょう」
なんて言おうものならこのご時世大問題になるから。
そうやって誰から言われないのをいいことに、
今日もプライドの高い落ちこぼれは元気に跋扈しているというわけだ。
実に幸せな人生だと思う。
…筆者、透佳(スミカ)
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