ポイント!
- 「沖縄に住んでいる兄」「彼女がくれた本」など、名詞に文を付け足すための文法です。
- whoやwhichなどを使って、2つの文章を1つにくっつけます。
- 主格と目的格という、2通りの使用法があります。やっていることはほぼ同じ。
例)【関係代名詞の考え方】
a brother 兄
↓
a brother who lives in Okinawa
沖縄に住んでいる兄
a book 本
↓
a book which she gave to me
彼女がくれた本
※ 「沖縄に住んでいる」「彼女がくれた」の部分を
名詞にくっつけて1つの文章にするのが、関係代名詞です。
※ 「兄」「本」のような
説明を受ける・付け足される名詞のことを、先行詞といいます。
例)【関係代名詞の文の作り方:主格】
I have a brother. He lives in Okinawa.
① 同じ人・ものを指す名詞に下線を引きます。
I have a brother. He lives in Okinawa.
② ①の名詞の2つ目を消して、消した名詞(元々主語)が人ならwho・それ以外ならwhichに変えます。
I have a brother. who lives in Okinawa.
③ 1つめの名詞(先行詞)の後ろに、who/which以下の文を全てくっつけます。
I have a brother ← who lives in Okinawa.
☆ これで完成!
I have a brother who lives in Okinawa. 私には沖縄に住んでいる兄がいます。
→ 2つ目の文の主語を消したので、主格の関係代名詞といいます。
※ who/whichの直後の動詞は、先行詞の形や時制に合わせます。
(先行詞が3人称単数かつ現在形ならsをつける、過去の話なら過去形に…等)
※ who/whichの代わりに、thatを使うこともできます。
※ 分詞を使った文章との書きかえ問題が出ることが多いです。
例)【分詞↔︎関係代名詞主格】
I have a brother who lives in Okinawa. (関係代名詞主格)
↕︎
I have a brother living in Okinawa. (分詞)
例)【関係代名詞の文の作り方:目的格】
I read a book. She gave it to me yesterday.
① 同じ人・ものを指す名詞に下線を引きます。
I read a book. She gave it to me yesterday.
② ①の名詞の2つ目を消して、消した名詞(元々目的語)が人ならwhom・それ以外ならwhichに変えます。
I read a book. She gave which to me yesterday.
③ whom/whichを2つ目の文の先頭に移動させます(主格の場合は既に先頭になっている)。
I read a book. which she gave to me yesterday.
④ 1つめの名詞(先行詞)の後ろに、whom/which以下の文を全てくっつけます。
I read a book ← which she gave to me yesterday.
☆ これで完成!
I read a book which she gave to me yesterday.
私は彼女が昨日私にくれた本を読みました。
→ 2つ目の文の目的語を消したので、目的格の関係代名詞といいます。
※ whom/whichの代わりに、thatを使うこともできます。
※ 目的格の関係代名詞に限り、whom/which/thatを省略することができます。
例)【関係代名詞の省略(後置修飾)】
I read a book which she gave to me yesterday. (関係代名詞目的格)
↕︎
I read a book she gave to me yesterday. (省略した形:後置修飾)
※ 一部の教科書や文法書ではこれを「後置修飾」と読んでいますが、
要は関係代名詞目的格のwhomなどを省略した結果の形のことです。
関係代名詞の使い分け | 先行詞が人 | それ以外(動物含む) |
主格 | who / that | which / that |
目的格 | whom※ / that |
※ ただしwhomは古い言葉のため、今では使われなくなりつつある。
「whoで良い」「thatで良い」と表記している教科書や文法書も多い。
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