Jobhunting:群れる就活生は、いざという時に隣を見て逃げる。

孤独の留学

就活においてなぜ群れてはいけないのかといえば、いざという時に隣を見るようになるからだ。

「○○会社の面接に落ちた」となると、

すぐに群れて愚痴・悪口大会を開催してしまう。

「○○会社の試験が難しい」となると、

すぐに群れて一緒に解決策を見出そうとする。

群れるとどうなるかといえば、自分が抱えているものが分散される。

ストレスも発散することができる。

悩み事も一人当たりの量を減らすことができる。

だが、多くの企業が求めている人材というのはこれとは真逆だ。

いざという時に、ある程度一人で踏ん張れる・一人で解決できる人が欲しいのだ。

なぜなら助けを呼ぶことは誰にでもできるが、

助けを呼ばれる・解決することは誰にでもできるわけではないからだ。

その場の全員が助けを呼んでばかりだと、誰も解決できないから問題が終わらなくなる。

そういう時に特定分野だけでもいいから

「こういう時はこうしましょう」

と自分から解決できる人を企業は求めているのだ。

大枚はたいて採用活動をする以上は、

誰にでもできることをする人ではなく

誰にでもできるわけではないことをできる人が欲しいのは普通の話だ。

確かにどんな人であろうとも、入社したての頃は

周りに頼りっきり・助けを求めがちになることは確定している。

だがずっとそのままではいけない。

問題を起こす・持ち込む側ではなく、起こされる側・持ち込まれる側になる必要がある。

そうでないといつまでも新人・お客様のままだからだ。

就活において、この点は厳しくチェックされている。

「この人はどんな時でも周りを頼るな」と判断された人は、落ちる。

「この人は○○なら自分で動けるポテンシャルがあるな」と判断された人が、受かる。

その違いは何かといえば、群れて行動していないか否かなのだ。

孤独に行動していると、当然だが何かあっても頼る人がいない。

「○○さんがやってくれるから適当にその後ろから行こう」という発想がない。

文字通り一人しかいないからだ。

結果として、どんな時でもまずは一人で対処する姿勢が身に付いていく。

これに対していつも群れていると、何かあれば頼ることができる。

「多分○○さんなら大丈夫だからその通りにやろう」

という発想を人生全てにおいて行うようになる。

群れていられるうちはそれでいくらでもどうにかなってしまうからだ。

結果として、どんな時でもまずは他人を巻き込んで丸投げする姿勢が身に付いていく。

まずは一人で頑張って、無理そうであればそこで初めて声をかけてくる人。

一人でやらないで、最初から他力本願を前提として声をかけてくる人。

あなたはどちらの人と仕事がしたいだろうか。

前者一択だろう。

「一人でやられて何か問題を起こされても嫌だから後者の方がいい」

という人もいるかもしれないが、それはただの能力不足である。

一人でやると何か問題になるような職業に就いているのがもうダメなのだ。

この連載を通して何度もお伝えしていることだが、

群れるということはこうして依存心が増幅していくということなのだ。

そしてより最悪なのは、

丸投げしたがる人に限って

「○○さんに伝えたから私のせいではない」

「これは私の責任ではありません」

と後から平気で言ってくることである。

解決することもその責任も全て他人に押し付けようとする姿勢は仕事において最悪である。

最後に責任を取るか、取れないのならせめて自ら率先して動くべきである。

それすらもできない人が給料をもらって働こうとしてはいけない。

 

…筆者、透佳(スミカ)

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