Friend:どうでもいいヤツと群れた瞬間、一切の成長が止まる。

孤独の留学

改めて、群れるという行為には2つの特徴がある。

1つ目に、人は今の自分と概ね同レベルの人間と群れるということだ。

これは小・中・高校で考えてみればすぐに分かる。

たとえ同じクラスであろうと

優等生は優等生同士で群れるし、劣等生は劣等生同士で群れる。

たとえ同じ部活であろうと

レギュラーはレギュラー同士で群れるし、補欠は補欠同士で群れる。

優等生の中に劣等生が入り込むことはないし、逆も然りである。

レギュラーの中に補欠が入り込むことはないし、逆も然りである。

つまりここから言えることとして、

現時点で劣等生・補欠の人は群れている限り永久に優等生やレギュラーにはなれない。

群がって上位グループの悪口大会をしているだけで

口の筋肉が鍛えられるぐらいで他には何も残らずに1日が終わってしまうし、

それを見た上位グループに嫌悪感を抱かれないわけがないからだ。

「あなたはこちらのグループだね」

と招待してもらうことによってグループに入れてもらえるのに、

嫌われる行動をしている人が入れてもらえるわけがない。

そうやって優等生と劣等生・レギュラーと補欠の差がますます広がっていくのだ。

そして群れることのもう一つの特徴は、

人は群れている場合その中の最低レベルに全員が近づいていくということだ。

10人中9人が英語に詳しくても残り1人が疎い場合、

その1人を仲間外れにするか

しない場合はその人が理解できるまで話のレベルを落とさなければならない。

10人中9人が特定の趣味に詳しくても残り1人が疎い場合、

その1人を仲間外れにするか

しない場合はその人が理解できるまで話のレベルを落とさなければならない。

10人中9人が仕事が終わっても残り1人がノロマな場合、

その1人をクビにするか

しない場合はその人が終わるまで仕事のレベルを落とさなければならない。

ここでその1人を切り捨てられればレベルは維持できるが、

現実にはいつも露骨に無視したりすぐにクビにしたりできるわけではない。

その場の空気や雰囲気でついだらだらと群がり続けてしまう。

こうして1人のせいでその場全員のレベルが下がっていくのだ。

仮に実力が100点の人と50点の人と0点の人が群がっていた場合、

全員の実力が0点に近づいていく。

だが本当に恐ろしいのはここからだ。

現時点で実力が0点でかつ群れているということはもう伸び代がない。

伸び代がないどころか、下限なしでどんどん実力が落ちていく。

つまり全員の能力が0点以下・マイナスに突入して底なし沼で落ちぶれていくのだ。

もうこうなったら手遅れである。

「自分はマイナスである」という事実に気が付かなくなるからだ。

これは放っておくと群がってしまう海外留学においても同じである。

勉強できない同士で群れたら、もう一生勉強できなくなる。

英語が話せない同士で群れたら、もう一生話せなくなる。

積極的に行動できない同士で群れたら、もう一生積極的に行動できなくなる。

もしあなたが留学先で群れる人間のレベルに心から満足していて

もうそれ以上の成長を望まない場合は別だが、

そうではない場合は断じて群れてはいけない。

群れたら、終わりである。

孤独に飛び出すことによってでしか未来は拓けない。

 

…筆者、透佳(スミカ)

『孤独の留学』特設ページ(目次)はこちらから

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