ボランティアやインターンを通してより多くの気付きを得たいなら、単独行動に限る。
一人で行動すると誰かに頼りようがないから、依存心が生まれない。
自分で気付き、自分で行動しようとするようになる。
こうして同じ経験・体験でもより多くの新しい発見ができるようになるのだ。
一人で参加すると得することが2つある。
まず一人で参加すると、現地の人に話しかけやすくなる。
集団で群れていると何かあってもついその仲間内に聞いてしまうが、それでは意味がない。
今日その場で初めて会ったような人と交流してこそ新しい発見があるのだ。
ここで
「英語力に自信が…」
という言い訳はなしだ。
ないならないなりにどうにかすることを学ぶのが例えばこういう場だからだ。
ボランティアに行った感想が
「友達の○○のリアクションがウケた」
ではまるで行った意味がないが、
「現地の○○っていう人のリアクションが面白かった」
であれば行った意味がある。
せっかくボランティアやインターンに行くのに、仲間内とだけ話していてはもったいない。
どんどん外部の人に話しかけて、普段はできない体験をするべきである。
現地のファーマーズマーケットに来る地元住民と交流する。
そこで普段は全く話さないような現地のネタについて話す。
一緒にゴミ拾いをする現地のスタッフと交流する。
そこで普段は全く話さないような現地の情報について話す。
こういう教室外・非日常の経験ができるのがボランティアやインターンなのだ。
そのためには「いつめん」で群れている場合ではない。
次に、一人で参加した方が現地の人に話しかけてもらいやすくなる。
これは逆の立場で考えてみれば必ず分かる。
例えばあなたがコンビニに行ったとして、
3〜4人で固まっている見た目が同じ(=同じ出身国)の外国人店員グループと
一人で行動している外国人店員とではどちらが話しかけやすいだろうか。
私は間違いなく後者だと思う。
なぜなら前者に話しかけると、後から何を言われるのかが分からない。
「あの日本人は…」と仲間内での噂話の格好のターゲットになるからである。
実際に噂話をするかどうかは問題ではない。
「人の噂話なんて気にしなければいい」などそういった問題でもない。
「いかにも噂話をされそうだな」と些細な不快感を抱かせるのが既に苦痛なのだ。
あなたはこれを読んで笑ったり憤慨したりしている場合ではない。
日本人だって、集団になれば
関わった外国人の噂話で盛り上がるようになるのだ。
これはもう最初からこうなるものとして扱うべきである。
それに対して一人の方の店員は噂話をする相手がいなそうに見える。
「後から何か言われそうだな」と些細な心配をする必要もない。
これは海外留学でも全く同じなのである。
現地で同じ国出身の留学生同士で群がっていると、
現地の人にびっくりするくらい話しかけられなくなる。
「あのグループにわざわざ入っていってまで話しかけるのは面倒」と思われるからだ。
逆に一人で行動すると、現地の人にも普通に話しかけられるようになる。
一人であればそういう煩わしさがないからだ。
より話しかけられるということは、より多くのチャンスをもらえるということだ。
「英語が無理だから絶対に話しかけられたくない」とチャンスをドブに捨てたい場合は
ぜひ集団、それも可能な限り大人数で群れるべきだがそれはもったいない。
一人で行動した方がボランティアやインターンは間違いなく楽しい。
…筆者、透佳(スミカ)
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