「イントネーションとアクセントの関係性」experienced。

ノンフィクション – experienced

イントネーションとアクセント、
それぞれバラバラで考えるのって混乱しません?

著者である乙の方から切り出した。

「ホントにそれですよね!」

甲も全くの同意だった。

「書いている本人である私が迷うってことは、
読者さんはこの100倍迷うはずなんですよ」

「そうですよね…」

甲と乙はどうも壁にぶち当たっていた。

「一つのフレーズがあったとして。
それぞれにアクセントを付けていたとしても、
実際その通りに読むかって話なんですよ」

「と、いいますと?」

「じゃあ、例えば
『Writing a blog is a lot of fun.』
という文章で考えましょうか」

乙がタイピングの手を走らせる。

「英語っていう言語が
これら全ての言葉を等しいトーンで読んでいるかって
そんな訳はないですよね」

「それだと日本語になっちゃいますね」

甲も画面越しに見つめる。

「じゃあ、この文章で伝えたい情報は
『要は何か』っていうと」

「blogとfun、でしょうか」

「そうですね。
だからここを強く読む。
『声の上げ下げ』なんて曖昧な言葉じゃなくて、
『伝えたい情報は強調する』のがイントネーションですよね

「ほう」

甲はあと一点が気になっているようだ。

「では、それに対してアクセントってのは何ですか?」

「イントネーションの付属物ですね」

乙は今回もさっぱりと断言した。

「強く読むところとサラっと読むところがあるのに
いちいち全部の単語にアクセントをつけようとするから
おかしくなるんです」

「じゃあ…」

「もうやることは一つですよね」

甲と乙は画面越しでほぼハモった。

イントネーション命で、
アクセントは強く読む箇所だけ『ついで』でつける

新しい音読メソッド誕生の瞬間だった。

 

…筆者、スミカ(Rick)

「イントネーションとアクセントの関係性。」

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