これはもう何度も書いてきていることだが、英語の長文読解は難しくなればなるほど「全体を読まないと解けない問題」が増える(より厳密に言えば増えるどころかほぼ全てになる)。
「本文の内容と合う文章を選べ」「本文の内容に合っていれば○、合っていなければ×」を筆頭に、文章中の空白に文章を入れる問題・複数の文章を並び替えて入れる問題…いくらでもある。
私が問いの文章からではなく本文から読むことを推奨しているのはこの為で、結局全部読むことになるのだからそれなら最初から読めばいいのだ。
【追伸】
「問いの文章から読んで、それが書いてある部分を探し出してそこだけ読む」のが通用するのは学校の国語のテストだけだ(入試ではない)。
出題される文章が事前に完璧に分かっている場合にしか通用しない戦略なのだ。
そうでない場合、当たり前だが本文は初見だ。
何が書いてあるのかすら分からない状態から始まるのだから、
まずはその把握に努めなければならないのは言うまでもない。
そこで一言一句全て正確に訳す必要はないから、おおまかに
「大体こういうことがこの辺に書いてあるな」
「こういう意見を支持していて、こういう意見に反対しているな」
という大意を掴むための時間を冒頭に設ける。
これを最初にしてから問題文を読むだけでも解答の精度が大幅に上がる。
問題文を読むたびに
「あぁ、そういえばこの辺にそれっぽいことが書いてあったな」
と思い出すことができるのだから当たり前と言えば当たり前だが。
…筆者、透佳(スミカ)
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