このブログに書くのは初めてかもしれないが、アメリカ留学の卒業間近の時期、研究発表のシンポジウムに一プレゼンターとして参加したことがある。
人生で一番自信のあったプレゼンだったが、そこで無冠で終わった理由が今なら分かる。
プレゼンスキルやパフォーマンスばかり磨こうとして、肝心の中身の洗練が疎かになっていた。
【追伸】
そのシンポジウムは、ブース毎・時間帯ごとに区切って1コマあたり3〜4人のプレゼンターが割り当てられていた。
確か私は朝イチのグループだったように思う。
私の一つ前の女性のプレゼンターは、素人として聞いていると全く何を言っているのか分からず、顔もこちらも向かないし、プレゼンスキルゼロで、とても人様に見せられたものではなかった(失礼!)。
これだけは正直に告白するが、今でもそう思っている。
そのプレゼンターの後に私が出た(テーマはこのブログのどこかにある卒業論文についてだ)。
「勝ったな」と確信した。
そして私は表彰ゼロ、その「つまらない」プレゼンターが特選レベルに輝いた。
この瞬間、私はプレゼンスキルを磨くことを辞めた。
- どれだけ話が上手くても、中身がなければ意味がない
- 話の中身が洗練されていれば、多少(いやかなり)口下手でも評価される
- 素人に『分かりやすい!』と評価されるより、分かる人に深く分かってもらった方が尊い
このあたりのことを身をもって学んだと思う。
今現在でも、日本語・英語ともに人前で話すことは割と得意な方だ。
だがどれだけ話術を磨いたところで、結局人は中身を見ている。
口先でごまかそうとする人生は、私は学生で終えたというだけの話である。
…筆者、透佳(スミカ)
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