「コンサルティングを安売りするな」experienced。

ノンフィクション – experienced

コンサルタントって名乗ってるけど、
ほんとに本物のコンサルタントと比較しても
引けをとらないレベルの『コンサルティング』をしてるの?

甲の視座は高かった。

頂点と底辺を共に知る甲は、
それらの中間に位置するもの(つまり全て)の
ポジションを瞬時に見極められるという。

これは乙の師匠も同じことを言っていた。

甲は続ける。

「いい?
コンサルティングっていうのは、
カウンセラーでもコンシェルジュでもないの。
コンサルタント。課題解決と自己実現のプロなの」

横目で聞いていた乙はハッとさせられた。

乙もちゃっかり
自分のブログのプロフィールに「コンサルタント」と
書いている以上他人事ではいられなかった。

人の話をうんうん聞いて終わることがコンサルティングではない。

ましてや、
「コンサルタント」と名乗ることがコンサルティングでは全くない。

文字に起こせばこんなことは100人中100人分かる。

だがそれを心で分かっている人が少なすぎる、
と甲は嘆いていた。

コンサルタントに求められるのは専門知識ではない。

もちろん勉強するのは大切だが、
その道何十年の専門家に
専門知識で真正面から戦えるわけがない。

そこで求められるのはひたすら新しい視点である。

「こうではないですか?」

「そうでしたらこうですね、こうしましょう」

「やってみて、どうでしたか?」

ひたすらこのサイクルの触媒に徹するのが
本物のコンサルタントである。

甲は一呼吸置いた。

「ここでの目標は、
コンサルタントにコンサルティングさせる』こと」

この人なら大丈夫だ、と乙は静かにニヤけた。

 

…筆者、スミカ(Rick)

「コンサルティングを安売りするな。」

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