対面授業を生業とする塾講師がこんなことを言うのもなんですが、
そもそも対面授業が全く合わない子というのは確実にいます。
それもクラスに一人や二人といった単位ではなく、
過半数に近づいていっているのではないかというのが私の体感です。
決して「例外」で済ませられなくなっているのです。
つい10年ほど前まで、これらの子は
「不適合」「異常」「注意力散漫」といった言葉で片付けられてしまっていました。
ですが今ではむしろ
50分も60分も、大好きでもない人から大好きでもない話をずっと聞き続けられる子の方が異常ではないか
という見方もできるようになりました。
これがYouTubeの動画なら、
「あ、つまらないな」
「これは面白くないな」
と思ったその瞬間にブラウザバックできます。
それに対して、余程の豪傑でない限り授業中に
「あ、つまらないのでもう帰ります」
と中座して帰るわけには中々いかないのが対面授業です。
もちろん、対面授業の方が合う生徒もいます。
誰の監視の目もないとついサボってしまうけれども
目の前に先生や講師がいてくれることによって適度な緊張感が保てるというのなら
何かしらの形で対面授業には継続して通っておくべきです。
ですがそうではない子は、圧倒的に映像授業の方が向いています。
- 誰かの目があるとむしろ集中できなくなる
- 話をふと聞き逃してしまうことがあるから、何回でも一時停止・巻き戻し・再生がしたい
- 朝早くからではなく、夕方からの方が集中できる(夜型)
こういう子は確実にいます。
私も周りに誰かがいるとそれだけで集中できなくなるタイプなので、
そういった子の気持ちは痛いほどよく分かります。
こういう子こそ、学校の授業は休憩時間と割り切った上で
放課後に積極的に映像授業の力を借りるべきです。
そしてこれはこっそり囁いておきますが、
確率で言えば映像授業の方が「当たり」の確率は高くなります。
その塾に在籍している講師と切磋琢磨していればよく
「○○先生はウチの塾で一番授業がうまい」
という評価を受ければそれで安泰である学習塾の講師とは異なり、
映像授業はこの世の全てのコンテンツがライバルになります。
YouTubeでは英語を教える映像授業の動画なんていくらでもあります。
スタディサプリなど、独自のプラットフォームで授業映像を動画配信するサービスも増えてきました。
もちろん、ブログもニュースサイトも情報誌も書籍もあります。
学習塾と違って最低限の質の担保がないため信じられないようなゴミもありますが、
「え!?こんなのが無料でいいの!?」
「え!?こんなのが月1万円もしないの!?」
というものを探し当てるのなら映像授業に限ります。
それでいてかつ周りに生徒がいて気が散ることもないし、
偉そうな講師に偉そうな指導をされて不快な気持ちになることもありません。
今日の大手映像授業サービスがそうであるように、
別に対面授業なんて一切受けなくても東大に合格する人は出てきています。
あなたにぴったり合った手段を探し当てられれば勝ちなのです。
映像授業がその選択肢の一つになってきているのは、もう間違いありません。
…筆者、透佳(スミカ)
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