Reason: 結果を出して権利を主張すると、びっくりするくらい自分の意見が通る。

努力なんていらない。塾講師が教える最短で最高の結果を出す方法

私が勉強の大切さを痛感した最初のきっかけは、私が中学生の頃にあった生徒総会です。

全校生徒が体育館に集まって、各委員会や部活動の意見交換・意思決定をする場です。

ここで私は、「頭が良い人ってズルいな」と感じる出来事がありました。

生徒総会と大層な名前はついていますが、要は会議・発表会です。

その手のイベントには質問タイムがよくあります。

代表者が一通り話し終えた後で、「何か質問はありますか」と尋ねるのです。

当時の私は本当に何も考えず、ただ本能のままに手を挙げました。

皆が座っている中で一人私が立って、マイクがあるところに向かって行きます。

もうこの時点で冷たい笑いが起きていました(当時は気付きませんでしたが)。

「ここに書いてある◯◯って、つまりどういうことですか」と私は尋ねました。

前の舞台上に立っている人が、半笑いで「あぁ、つまりこれですよ」と応対しました。

「はい、以上です」と一言で問答は打ち切られました。

司会者から「とっとと元の場所に戻れ」と首で合図を送られました。

そのやり取りの間、後ろの生徒たちも冷ややかな視線を私に向けていました。

「なんだこの生物」と言わんばかりでした。

今振り返れば分かりますが、完全に子供以下の扱いでした。

当時の私の学校の成績はドベでした。

さて、その後何人か質問をした後に、とある別の生徒が挙手しました。

他の生徒・先生の間でも「模範的生徒」「優等生」「まじめな人」とされている人です。

その人が立ち上がってマイクに向かう途中、周りの生徒は尊敬と注目の眼差しです。

私の時とはまるで違う反応です。

そして率直に申し上げて、私と大きく変わらないレベルの質問をしました。

「ここに◯◯って書いてあるんですけど、この詳細を教えて欲しいです」

するとどうでしょうか。

前の代表者からは敬意を持たれた上で、

丁寧な口調で「こういうことですよ」と実に丁寧な説明がなされました。

そのやり取りの間、後ろの生徒たちは「やっぱりあの人は違うな」という目を向けています。

「おぉ…」と静かに感動の声をあげる人までいる始末です。

一見全く同じことを聞いているのに、人によって全く違う対応をされる。

当時の私は、これを「理不尽」だと思いました。

「こんなの間違っている」「アイツだけズルい」と思っていました。

今なら分かります。

間違っているのは私でした。

バカに発言権はないのです。

あったとしても、その発言はまともに扱われません。

これが世の中の真理だと気付いたのは、ごく最近になってからでした。

そして、もう一つ私には印象的な出来事がありました。

時は少し流れて、高校です。

高校での私は、自分で言うのもなんですが「優等生」扱いでした。

高校1年生の時、英語の授業に来た教育実習の先生から

「英語ができる◯◯君は…」という手書きのメモをもらったレベルです。

「あぁ、これが『依怙贔屓される』ってことなんだな」と毎日肌で感じていました。

とある英語の授業で、英作文の添削がありました。

先生が黒板にいくつかの例文を書いて、それについて討議します。

先生が私を指して、何回かこう尋ねました。

「○○さん、この文章についてはどう思いますか?」

ここで私が「イケてますね」と答えると、先生は「ではこの文章は加点ですね」と言いました。

ここで私が「ダメですね」と答えると、先生は「ではこの文章は減点ですね」と言いました。

私の気分で言ったことが、そのまま採点基準として採用されてしまったのです。

当時はこの現象について何とも思わずにのほほんとしていましたが、今なら分かります。

よく勉強をした上で結果を出していると、声が通りやすくなるのです。

しかも、「◯◯さんどうですか」とやたら話を振られるのです。

それに対して私が適当に答えれば、それが丁重に扱われていました。

こんなことは高校生になるまで経験したことがありませんでした。

そして、その後の人生全てにおいてこれは同じでした。

私が劣っている分野では何を言っても即却下・無視されたのに対して、

私が優れている分野では何を言っても即採用・尊敬されたのです。

もちろん社会人になって以降も同様です。

今もしあなたが学生なら、勉強が主な土俵だと思います。

勉強はぜひ、可能な限り、できておいた方がいいです。

その方が、同じ人間とは思えないほどの「VIP待遇」で人生を埋め尽くすことができます。

そうではない人たちが可哀想に思えてくるほどです。

私ですらこれということは、もっと頭の良い人はそれこそ毎日ウハウハなはずです。

そうやって「勝ち組」になっていくのです。

 

…筆者、透佳(スミカ)

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