Reason: 勉強は確かに割に合わない。だけど趣味で食べていくのはもっと割に合わない。

努力なんていらない。塾講師が教える最短で最高の結果を出す方法

「どうして勉強なんてしないといけないんですか?」

「どうして英語なんて勉強しないといけないんですか?」

特に補習塾に勤めていた時代、この手の質問は数えきれない程受けてきました。

ある意味その考え方はごもっともです。

「将来役に立つ」という視点だけで考えれば、

社会人になってしまえば以後全く使わない知識の方が多いでしょう。

英語にしたって、海外に行かなければ

わざわざ英語を使う仕事に就かない限り日本国内で日常的に使うことはそうありません。

勉強は確かに割に合いません。

ですが、趣味というのは実はもっと割に合わないのです。

例えば、「ゲームだけして生きていきたい」という子は今も昔も一定数います。

今はプロゲーマーという職業が確立されたので、

そのようなことを言い出す生徒は昔よりも割合上増えています。

ですが、プロゲーマーになるための競争は極めて熾烈です。

一時期、私はなぜか

レインボーシックスシージというFPSゲームの実況プレイ動画にハマっていました。

あの手のゲームには必ずプロゲーマーがいます。

彼らのプレイは上手いのではありません。

もちろん下手な訳がないのですが、もはやそういう次元ではありません。

「訳が分からない」「言葉が出てこない」というのが正直な感想です。

どこに目がついているんだ、という如く一瞬で標準を定めて撃ち抜きます。

まるで撃った先に敵が動いてきたように、バンバン命中させます。

そしてなんと言っても一切の無駄打ち・無駄な行動がないのです。

「上手い」レベルの人だったら、正直いくらでもいます。

その程度ではプロにはなれません。

「絶句」レベルでなければならないのです。

しかも少しでも戦績が振るわなくなれば、即メンバーから外されます。

分かる人は分かると思いますが、プロゲーマーは本当に入れ替わりの激しい世界です。

一回契約がもらえても、来年また同じように契約がもらえるとは限りません。

「じゃあプロゲーマーじゃなくて、ゲームの攻略サイトを作ろう」と思っても、

ネット上のゲーム攻略サイトは既にものすごい競争率です。

ものすごい競争率な上に、プロゲーマー並みにゲームの上手い人が

「コツはこれですよ」というのを限りなく分かりやすく伝えているのです。

今から新規参入するのはほぼ無理といって良いでしょう。

「じゃあゲーム会社に行ってあの人気ゲームを作ろう」と思っても、

もう既に存在しているゲームは当然既に担当者がいるわけです。

「もう間に合っています」という話になってしまいます。

極めてシンプルな話ですが、

「勉強で将来食べていきたい」という人と「ゲームで将来食べていきたい」という人とでは、

割合でいえば後者の方が多いはずです。

人気があるということは、その分競争が熾烈になるのです。

ゲームに比べれば、勉強の方が遥かに競争率がスカスカなのです。

しかもプロゲーマーと違って、他の人には絶対真似できないようなプレイングをする必要はありません。

既に教科書に完璧にまとまっていることを、その通りに覚えて使えるようにすればいいだけです。

「上手い」レベルで十分であって、別に「絶句」させる必要はありません。

多少得点が振るわないからと言って、入る学校がないということもありません。

多くの大人が子供に向かって

「趣味は趣味だから楽しいのであって、仕事にしたら楽しくないよ」

と言うのはこれが理由です。

趣味を仕事にした瞬間に、99%の人は食べていけなくなるのです。

それでもいいという人だけが挑戦できるのです。

それに比べれば、勉強で食っていく方がよっぽど平和です。

今日の大多数の人がそうしているように。

 

…筆者、透佳(スミカ)

『努力なんていらない。塾講師が教える最短で最高の結果を出す方法』
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