School Exams: 記憶力が悪いのではない。一回で全て覚えようとしているだけだ。

努力なんていらない。塾講師が教える最短で最高の結果を出す方法

先ほども少し触れましたが、勉強ができない子の特徴の一つとして

苦手にも関わらず、一回だけやってそれだけで終わらせようとする

というものがあります。

しかもその一回をいかにも嫌そうにやるのです。

まるで「やることはやった」という言い訳作りのために取り組んでいるようです。

質もさることながら、まずは量が少なすぎるのです。

スポーツの世界でも同じです。

超一流の天才はまるで練習していなくて、万年補欠はめちゃくちゃ練習しているのに報われないのでしょうか。

逆です。

本気でスポーツをしたことのある人なら全員首肯するでしょうが、

万年補欠が「自分はよく頑張っている」と思っている努力量の100倍以上、

超一流の天才は練習しています。

補欠よりも、天才の方が練習量が多いのです。

ただそれを世間に大っぴらに見せていないだけです。

ここがキモです。

超一流の天才をスーパーマンだと勘違いして

「努力なんてしてもしょうがない、全ては才能だ」

と悟るのは早すぎるのです。

才能がなんだと語る資格があるのは、めちゃくちゃ努力をした人だけです。

努力もしていないくせに才能云々を語り出すのは、極めてダサいです。

「俺だって頑張っていれば東大に入れた」と言っているオヤジと一緒です。

そのオヤジは頑張ったことがないのです。

一回勉強してそれを忘れたぐらいで、落ち込みすぎなのです。

忘れるのは当たり前です。

何回も何回も忘れながら、それでも同じことを反復します。

そうすることでようやく頭の中に定着します。

例えば、「baseball」という英単語を人生で初めて見た時のことを思い出してみてください。

一回見ただけでは、当然忘れます。

二回目でも、三回目でも、全く覚えられません。

10回目ぐらいから、「確かこうかな」という自信が芽生えます。

そして完全に「覚えたな」と確信できるのは100回目くらいです。

人の頭脳とはそういうものなのです。

1回しか見ていないことは、「大して重要ではないな」と脳が判断して忘れます。

100回も見たことは、「これは重要な情報だな」と脳が判断して覚えられます。

それ以上でもそれ以下でもありません。

1回見ただけで覚えられる人は、皆に「天才」と呼ばれる人の1%だけです。

鳩山邦夫さんという政治家は、東大を首席で入って首席で卒業しています。

一度目に入ったことはすぐに覚えられて、一生忘れませんでした。

これが本物の天才です。

残りの99%は、努力した秀才です。

天才ではありません。

何回も何回も反復して、その結果としてできるようになったのです。

1回だけ見て、それだけでできるようになったわけではありません。

誰にも見えないところでは地道に泥臭いことをやっているのです。

ここを真似することです。

「これはちょっと覚えられないな」ということでも

毎日1日4回以上、2週間継続して反復すれば誰でも覚えられます。

最後は才能ではなく、工夫なのです。

 

…筆者、透佳(スミカ)

『努力なんていらない。塾講師が教える最短で最高の結果を出す方法』
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