乙のTwitterの使い方には一つ特徴がある。
基本的にトレンドは見ないということだ。
一度「トレンド」をアップすれば、
そこにはニュースの記事のリンクと
それに対しての罵詈雑言の数々が
嫌というほど目に入ってくる。
これを乙は毛嫌いしている。
そもそも、ニュースは基本
「こうでした」「こういうことが起きました」
という表層しか取り上げていない。
(それがニュースの役割だからそれでいい)
ニュースに取り上げられるようなことに
限った話ではないが、
本当の真実は当事者にしか分からない。
細かい事情なんてのは
わざわざ公開されないか
公開できないなにかしらの事情がある。
乙は以前にジャーナリズムを
副専攻的に勉強していた時期がある。
そこで学んだことは、
「何をニュースに取り上げて何を取り上げないかは、
基本マスコミが自由に選択することが出来る」という事実だ。
そしてもう一つ、
ジャーナリズムの教授である甲が
乙含め生徒の前でこんなことを教えてくれた。
「『今日は何もなくて平和でした』というのは、
ニュースになりません。そんなの誰も興味ないから」
「『今日は色んな不幸がありました』というのが
ニュースになります。見る人の興味をそそるから」
現在進行系でマスコミに携わっていたら
まずこんな爆弾発言は出来ないだろう。
(甲は元マスコミで、現大学教授だった)
世の中が悪いニュースばかりなのは、
マスコミがそればかり取り上げるせいではない。
それを視聴者が望んでいるからである。
そうやってみると、
ニュースに取り上げられるトピックばかりではなく
ニュースという仕組みそれ自体にも
「なぜ、これがニュースになるのか」と考える価値がある。
上のニュースの本質然り
「CNNは見るな」と言い放つ然り、
甲は強烈な先生だった。
…筆者、スミカ(Rick)
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