組織作りには大きく分けて2つの要素がある。
①より優秀な人材を集めること、②集めた人材を活かすこと。
いわゆる「マネジメント」というと②のことを指すことが多いが、②の効果を最大化させるためにはやはり素材が大事(①)。
【追伸】
ふつうの素材を美味しく調理すればそこそこの料理になるし、
一流の素材をふつうに調理すればそこそこの料理になる。
その上で一番良いのは一流の素材を美味しく調理することだ。
言うのは簡単だが、ではこれをどの組織も実行しているかと言えばそれは怪しい。
私が知る限り、
「①は良いが②がもったいない」
「①も②も論外」
の2パターンが多いように思う。
前者は大企業でありがちで、集まる人材は良いのだが
その人たちをより良く導く人がいなかったり
「上の命令は絶対」を是としてしまっているがために
入社時をピークとして年数を重ねるにつれてどんどん能力が落ちていく。
これでは高級マグロを買って調理せずに野外に放置しているようなものであり実にもったいない。
そして後者は中小企業あるあるである。
中小企業に応募してくれる人なんてただでさえ貴重なのに、
入社後に社内の補欠の先輩がよってたかっていじめてしまうのだ。
そうやってなけなしのお金でなんとか採用した人が秒で辞めてしまう。
そもそも綺麗事を一切抜きにして多数決で見れば、
中小企業に応募する人は大企業の搾りカスである。
大企業・有名企業にはかすりもしなかったからこそ中小企業に行くのだ。
それ以外の理由はどれも些細なものである。
よって大企業と比べると素材に問題がある確率が高い。
そしてマネジメントもなっていない。
そりゃあ一生中小企業、ないし潰れていくわけである。
【追伸の追伸】
ここで大事なのは、「優秀」というのは選ぶ土俵によって左右されるということだ。
優秀な野球選手にはなれなくても、優秀な科学者にはなれるかもしれない。
逆も然り。
正しい土俵を選べば誰でも優秀になれる可能性がある。
ではなぜ現実はそうではないかと言うと、
土俵選びが致命的に下手であること、そして下手であるという自覚がないことが原因だ。
あなたもこれまでに一人ぐらい会ったことがあるだろう。
「え!?びっくりするぐらいこの人接客業向いてない…」という接客業が。
土俵選びというのはそういうことなのだ。
それ一つで人生活かせるか棒に振るかが決まる。
…筆者、透佳(スミカ)
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